人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


◆人生にサイクルはあるのか
今まで生きて期間を振り返ってみると数年おきに良い期間があったり悪い期間があったりすると感じたことはないだろうか。私はある。これを運勢と思う人もいて、年初には盛んに今年の運勢を気にしたりもする。私もそういう時期があった。

25年サイクルで世代が交代すると考えてはみたものの、良い時悪い時のサイクルは必ずしも25年ではない。人によって違うことは確かだ。その時代の風潮や景気などの影響を受けて同じようなサイクルを共有することがある。団塊の世代とか最近ではゆとり・さとり世代などがそうだ。このような世代の味方は、自分の人生サイクルはとは必ずしも一致していない。


◆3年サイクルと4年サイクル

今まで生きてきた自分の人生で良かった時と悪かった時とをグラフに書いてみるとどのようになるだろうか。就職や転職などの仕事に関すること、恋愛や結婚、子供を授かった時などのプライベートなことと別々に考えてもよい。

私の場合は大きなイベントが17年から18年にかけて起きていて、その間に若い時は3年サイクル、いっぱしの社会人になってからは4年サイクルで起きているような気がする。気がするだけで、その時はそのようなことは感じていないし、もしかするとたまたま偶然に、さもなければ勘違いかもしれない。
 
◆若者を前を、年寄りは後ろを

大人になると「近ごろの若い者は・・」という言葉を口にしてしまう。言葉にしなくてもそう感じたり、心の中で思ったことはあるだろう。これは古代エジプトの頃から言われていたそうだ。時代は変わっても若者と年寄りの関係は変わらない。若者は過去よりも未来のほうが長いので前向きのことを言ったり行ったりする。

年寄りは未来より過去のほうが長いので後ろ向きのことを言ったり行ったりする。私は「今まではそうだったかもしれないが、これからは違う」ということを意味している逸話だと思っている。年齢を重ねることが人間としての価値が上がる、大昔はそうだったかもしれないが今は違うという話だ。

◆長寿と科学が年齢を飛び越える

人生100年時代の中間点、50歳が若者と年寄りの境目だろうか。20歳の者にすれば10歳は若いだろうし30歳は年寄りと思うかもしれない。同じように60歳の者は50歳は若いだろうし70歳は年寄りだと思うだろう。年齢とは絶対的な数値なので、自分を基準にすると若者と年寄りしかいなくなってしまう。

さかのぼれば、人間の寿命は30歳の時もあった。それが今では90歳に届こうとしているし、100歳を超える御長寿の方も珍しくなくなってきた。また10代の少年少女が多くの知識や知見、身体能力を発揮しいるのを目の当たりにすることがある。これはなかんずく科学の発展の恩恵によるもので知識や知見、身体能力を急激に伸ばすことができたためであると思う。もう年齢を基準にはできなくなったのだ。

◆年齢ではなくステージへ

人生にサイクルがあるのではないかと前述したが、その一つ一つのサイクルの中でどのように生きたか、何を考え、行動し、結果として何を得たか、それとも得られなかったかが凝縮されるのではないかと思う。年齢では一年単位で考えることになるが、サイクルでは期間で考えることになる。この期間で一つの段階を踏むことができれば、人間として成長し続けることができる。

年齢(age)ではなく段階(stage:ステージ)として考えると、若いとか年寄りとかはあまり気にならなくなる。見かけが若いか年寄りかというだけである。何かを始めようとするときは20歳でも50歳でも同じステージに立つことになる。新おとな世代も新しいステージに立つと考えれば、若い世代と比較せずに自分なりの未来が開ける。まだ人生は続くのだと前を向くことができる。近ごろの若い者は・・、昔は良かった・・、などとは思わないだろう。

※ステージという言葉を使うのはちょっと躊躇った。というのは病気の進行をステージで表現することがあるからだ。でも使った。病気だって自分の人生のステージだと思えば前向きに考えることができると思ったからである。

◆シニアとシルバーとゴールド

私自身、シニアは何歳からかという疑問が湧くこともあった。シニアの前はなんだろうかと考えたらきっとミドルだろう、その前はヤングか、などとひとり思い、ひとり苦笑いしたこともある。アラサー、アラフォーというのは自分たちで自分たちの世代を指す言葉で、シニアとは自分たちで自分たちのことを指すのではなく周りからそう言われるのだ。シニアを過ぎるとシルバーとなるのだろうか、むしろ以前のシニアという言葉はシルバーのことをイメージしていたのではないだろうか。

長寿化が進めば進むほど新しい言葉ができ、シルバーを超えるとゴールドという呼称にすればよいと思う。100歳は「百歳」と書いた方がイメージしやすいし、実際にお会いするとゴールドと呼びたくなる。生きているだけで価値があると思える御長寿さんばかりである。2016年には100歳以上が6.5万人、内女性が87%である。百歳を超えたらゴールドステージである。

★新おとなとはシニア前半のステージ

「新おとな」とはシニアのことではない。シニアとは50歳以上の人たちすべてを指し、シニアの中に新おとなとシルバーとゴールドが存在する。「新おとな」とは、50歳以上で、自分の人生サイクルを40代から引きずっていない人のことである。つまり49歳までは大人世代で現役でバリバリ働いているのをイメージする世代である。大人世代に一段落を付け、さらに次のステージに進んだ人のことを指す。

体力はないが脳力はあると自分では思っていて、心の中ではファイティングポーズをとれる人である。人間は右肩上がりで成長し続けると思っている人がいるが、そんなことはない。必ず右肩が下がってくる。それを頑張れと無理して右肩を上げるのか、右肩に乗っている肩の荷を下ろすのかは自分次第である。肩の荷を下ろせばまた新しいステージに登ることができる。シニア前半のうちにこのことに気づいて「新おとな」という世代を意識して、新たなステージへ登ってはいかがだろうか。
 




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