◆遊ぶことが嫌い 

遊ぶことが嫌いな人はいるだろうか。おそらくいないのではないだろうか。ではみんな同じ遊びが好きなのだろうか。そのようなことはないだろう。遊びは仕事以上に好き嫌いが激しいのではないだろうか。同じ事柄でもそれを仕事にしている人もいるし遊びにしている人もいる。いわゆるプロとアマである。

例えば料理、年齢性別を問わず料理をする人はとても多い。ところがその上手下手、美味い不味いは大きな差があり、プロから素人まで様々なレベルの人達がいる。趣味で料理をしている人も、プロ顔負けの人もいれば、遊びとして楽しみながら料理をするだけの人もいれば、仕方なく料理をする人もいる。料理が嫌いな人は遊びでも料理はしない。つまり遊びは好きだから行うのであって、嫌いな遊びは行わない。 


◆新おとな世代の遊び 

大人も子供も遊ぶ。子供には遊んでばかりいないで勉強しなさいと言うだろうし、大人には遊んでばかりいないで仕事をしなさいと注意することがある。新おとな世代にとっては、遊ぶことは誰でもがしたいことなのに罪悪感を伴うことでもあった。そういう考えが頭の片隅にあると、人生後半戦になって遊ぶ時間ができても、なにをしていいのかわからない人達がいる。趣味がない人たちである。

趣味がない人は女性よりも男性が多い。男性は仕事ばかりしていて趣味がないと言い訳をするが、男性はルールがある遊びを好む傾向があるので、仕事以外にルールを覚えるのが面倒なのか、それともルールを覚えると遊びを優先してしまいがちになるのを恐れているのだろう。女性は趣味を持っている人も男性よりも多いが、ルールよりも自分のやりたいようにやれることを好む一方、一人ではなく友人知人と趣味を楽しむ傾向がある。新おとな世代の遊びは、なにかしら遊ぶ理由が必要だということだ。 

◆学びが遊び、遊びが学び

どのような遊びをするにもきっかけがある。あえて書かせていただくが不道徳な遊びではない。どこか楽しいと思える心の動きが関心に変わり、関心が遊びを促し、遊びが趣味に変わる。「学び方」でも書いたが学びも関心から始まる。では学びと遊びではどこが違うのだろうか。「学びは人に伝えることで完結する」と書いたが、遊びは人に伝える必要はなく自己完結する。他の人が楽しいかどうかよりも自分が楽しければ良いというのが遊びである。

学びも遊びも途中までは同じ道筋を辿るが、人に説明できるように体系づけるのが学びで、体系づける必要がなく感覚だけで自分の中に持ち続けるのが遊びだと私は思っている。学びが良いか、遊びが良いかということではなく、人によって違うということだ。ある人は料理を学びと感じる人もいるし、ある人は遊びと感じる人もいるのである。学びでも遊びでも、自分が好きで納得する取り組み方をすれば良いだけである。

◆ライフワークというけれど

ライフワークはあってもライフプレイという言葉はない。ライフワークとは「生涯かけて行う仕事」という意味があるが、決して仕事のことだけではない。長い間続けることができる生き様だと思う。仕事であろうと趣味であろうと学びであろうと遊びであろうとライフワークになり得る。生涯かけて遊ぶと言っても不真面目でやましい気持ちになることはない。生涯かけて行うことは一つでなくてもよいし、すべてにおいて自分の代名詞になるほど上達することはなかなかできない。自分が生涯かけて行ってきことと自分自身が一致すれば、それはライフワークだと言える。

仕事や学びだと業績や成績、成果でライフワークと言っても聞こえは良いが、生活や遊びの中でライフワークとなるとなかなか的を得るような言い方はできない。趣味がライフワーク、それも良いだろう。ただ趣味も遊びも個人の枠を出るには、入選とか表彰とかというタイトルがつけばライフワークと自分から言えるが、単に好きだけではライフワークとは言えない。結論はこうだ、「好きなだけでよい」、それが遊びである。

◆遊びは余裕、遊びはゆとり

「遊び」の言葉の使い方として「ゆとり、余裕」があることを指す場合がある。金はないけど時間はある、時間はあるけど金がない、金も時間もあるけれど遊び方が分からない、こういう人たちは遊ぶという気持ちの余裕がないことが多い。遊びに長けている人はいつだって遊ぶ。新おとな世代の遊び方は余裕のある遊び方である。余裕があるとのびのびした遊びができる。まずは心に余裕を持つことである。年をとるとせっかちになる。せっかちになると遊びも楽しくない。
 
最後に金も時間もない、遊び方もわからないという人がもしいたなら、人が遊んでいるのを見ることから始めることをお勧めする。遊びを見る遊び、これはならほとんどの人ができるだろう。遊びを見ることでまず心の中に余裕を持つことだ。新おとな世代になると急に趣味を持たなければと慌てる人もいるが、余裕のないところで趣味を持っても長続きはしない。気のせいか長続きする遊びを持っている人のほうが健康で長生きするような気がする。ゆとりのある人生を送りたいならば、遊びのある生活を送っていただきたい。






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