人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方




◆インターネットの利用形態

前回は、在宅で仕事をすることによるメリットには時間を有効利用できること、デメリットとして仕事をする場所を確保する必要があることをあげた。時間と場所以外にもメリット、デメリットはあると思うが、大きくはこの二つに着目することで在宅での仕事を快適にすることができる。今回は解決する方法としてインターネットを使うことを考えてみたい。

ニューシニア世代でインターネットをという言葉を知らない人はいないだろう。またインターネットを利用したことがない人もほとんどいないだろう。インターネットの利用形態には1990年代、2000年代、2010年代と大きく分けるとができる。



ニューシニア世代では、1990年代にはパソコンの機能の一つとして理解していた人が多いと思う。2000年代になるとパソコンによるホームページとメール、そして携帯電話(ガラケー)で利用する人が増えた。特に2000年代中頃に、パソコンの通信環境が一般家庭でも常時接続が現在とは変わらない価格で接続できるようになったことで利用者が一気に増えた。

そして2010年代には、インターネットはパソコンというイメージから切り離され、あらゆる機器にインターネットに接続する機能が搭載された。なによりスマホの登場は今までのインターネットの使い方を大きく変え、日常生活に欠かせないものになりつつある。

◆ニューシニア世代とインターネット


ニューシニア世代にとってのインターネットとは、2000年代から2010年代の利用をイメージしている人が多いのではないだろうか。インターネットはパソコンで利用し、スマホなどの携帯端末では主に連絡用に利用するといった利用方法である。すべての人がこのような利用方法という訳ではない。パソコンもスマホもいろいろな機能があるので個別にはさらに進んだ使い方をしている人もいる。

ニューシニアに限らず在宅で仕事ををする人は、自宅で作業をして何らかの方法で次の段階、もしくは顧客に届けるという手順になる。自宅で作業をパソコンで行う人もいれば、まったくパソコンを使わないで仕事をする人もいる。また次の段階や顧客に届けるときも、インターネットを使う人もればそうでない人もいるだろう。

仕事の内容によって、パソコンなどの情報機器とインターネットという通信環境の使い方が異なるので、「仕事の内容」から考えなければならない。在宅で行う仕事が、すでにパソコンを使っている仕事ならばインターネットを使った仕事を行うことは想像しやすい。ところが手作業、ハンドメイドで行っている仕事をインターネットを使った仕事に変えることは新たな仕事を増やすことになるので、なかなか想像しずらいと思う。

◆バーチャルとリアル

また、バーチャルとリアルという使い分けをすることがある。インターネットを使うとバーチャルな仕事環境で、手作業や対面での仕事はリアルであるというよう考え方である。これは間違いではないし、バーチャルとリアルをより近いものにしようという研究もあるし、それ自体が仕事になっている。例えば、紙幣や硬貨という現金はリアルであるが、通帳に印字されている数字はバーチャルである。対面での会話はリアルだが、電話や手紙での会話はバーチャルである、と言うことができる。

バーチャルとリアルは同じものを二つの方向から見ていると考えることできる。これを仕事に置き換えると、既にある仕事をバーチャルとリアルの両方で仕事にすることもできる。例えば電子書籍はバーチャル、紙の書籍はリアルである。書いている人は同じ仕事しているが、編集している人はバーチャル用、リアル用とそれぞれの仕事をしている。

◆キャリアとスキルの選別

ニューシニア世代が在宅で仕事をするときには、どのような仕事の選び方をするだろうか。過去のキャリアやスキル、人間関係を生かした仕事をするだろうか。それともまったく新しい仕事をするだろうか。組織で働いていた人が在宅で仕事をするときには、組織で働いていた仕事のイメージを在宅でも実現しようとする。

個人で働いていても、仕事をする場所が組織内であれば同じである。組織のルールに従っての仕事を在宅でも実現しようとする。特にニューシニア世代というのはキャリアが体に染みつき、過去のスキルが多すぎる。そういうキャリアやスキルを在宅で役に立つものとそうでないものに切り分けなければならない。

在宅でインターネットを使うのは働き方であって、それ自体は仕事ではない。仕事は、業種や職種で分けられるように対外的に認められるか、これから新たに作る業種や職種になるであろう仕事となる。ニューシニア世代が在宅で仕事をするときに注意しなければならないは、「キャリアとスキルの選別」である。

◆組織の仕事を在宅に持ち込む

最初に自分が行う仕事をしている姿をイメージしてみるとわかりやすい。今まで食品業界、菓子メーカーで働いていた人が、自分でケーキ屋を始めることを想像してみて欲しい。今まで保険業界、法人相手の保険を販売していた人が、自分で個人相手の保険代理店を始めることを想像してみて欲しい。今まで、大企業系列の関連会社で経理を担当していた人が、個人会計事務所を始めることを想像してみて欲しい。

在宅の仕事は、今まで組織で行っていた仕事をそのまま在宅で行うということではない。今までリアルで行っていた仕事をバーチャルに変えるような発想の転換が必要なのである。例えば会計事務所を個人で始める時には、今まで使っていた会計ソフトで顧客を指導したり、顧客へ出向いていって相談に乗ることもよいだろう。これでは会社が自宅に変わっただけである。

在宅で仕事をするときにはパソコンにインストールするようなソフトではなく、インターネット上のクラウドで動くシステムを使うようにするという考え方もできる。また、メーカーが用意しているヘルプデスクもあるが、メーカーは個別の経営形態や経営状態までは把握できない。システム以外の経営相談に応じれるようでなくては在宅で仕事をするための差別化はできない。

◆在宅仕事とニューシニア

ニューシニア世代はどこの組織でも溢れている。在宅で仕事をするニューシニアは、組織でイメージされるニューシニアとは違うということもアピールしなければならない。在宅で仕事をするときには、コミュニケーションが重要になる。これを訪問というリアルのコミュニケーションと考えると差別化はできない。在宅でいながらコミュニケーションを取るとなるとインターネットを利用するのがよい。

ニューシニア世代が在宅で仕事をするときの手順を整理してみる。

1.在宅での仕事をイメージする
2.過去のキャリアとスキルと在宅用に切り分ける
3.リアルでの仕事をバーチャルに切り替える
4.コミュニケーションにインターネットを利用する

コミュニケーションにインターネットを利用するときに、メールを送ればよいかというとそういうことではない。基本的にメールは仕事の連絡用と考えたほうがよい。チャットはどうかというと、必要のない情報は迷惑でしかない。逆にイメージダウンである。ニューシニア世代が行えるインターネットのコミュニケーションとは、上から目線でもなく、下から目線でもなく、第三者目線がちょうどよい。

◆第三者目線のコミュニケーション

第三者目線とは、「こういう方法もあります」「こういう考え方もあります」という一般論である。これをメールやチャットで送るのではなく、SNSやブログで紹介するのである。第三者目線でコミュニケーションを取るということは、あなたの仕事に興味があるのか、あなた自身に興味があるのかを分けて情報発信おこなうことだ。ニューシニア世代なら分別をもってコミュニケーションを取るべきであろう。

ニューシニアが在宅で仕事をするときにはインターネットは欠かせない。組織の一部として在宅で働く時にはコミュニケーションの取り方に注意しよう。個人で独立して仕事をするのであれば、コミュニケーションの取り方をアピールポイントにしよう。ニューシニア世代は若い世代からはインターネットがわからない世代と思われ、年上の世代からはインターネットを使ってなにが良いんだと思われる板挟み世代である。このことに注意していれば上手に使うことができると思うのだが、どうでしょうか。


次回から、在宅での仕事をするための生活について考えてみたいと思う。
(ニューシニア講座は毎週1回、月4回の更新予定)




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