人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方




前回までに、人生後半戦の学び方は「生活情報」にあるとして、「健康情報」と「介護情報」について考えてみました。今回は人生後半戦に実感する「終活情報」について考えてみたいと思います。


◆学ぶことは知ることから

すべての「学ぶこと」は「知ること」から始まります。どのようにして知るかというと、本を読んで、テレビを見て、自分で体験してと様々な方法で知ることになります。

ただし、関心のないことには、同じように見て聞いて体験しても知ることなしに過ぎ去ってしまいます。どんな雑踏の中でも自分の名前を呼ばれると気が付くように、関心のあることは「知る=気が付く」ことができます。


◆終活をどのようにして知るか


「終活」という言葉はどのようにして知ったでしょうか。私はネットの記事で知りました。「終活」とは2010年頃に意図的に作られた言葉です。また団塊の世代を狙って無意味な言葉を作ったな、と思ったものでした。

「終活」に決まりはありません。人生の最期に向けて様々な準備をすることを指します。生活用品の整理、社会関係の整理、介護・延命・葬儀・埋葬に関する希望、財産の相続などがあります。どれをとっても新しいことはありません。


◆死後にかかる時間と費用

人は何も持たずに生れ、何も持たずに死んでいきます。人は死んで名を遺す、とも言われますが残す人はほんの僅かな人です。ほとんどの人は、生まれてから身の回りのものを増やし続け、何も残さずに死ぬ人はいません。

身の回りのものとは、有形無形のものがあり、ときには正のものだけではなく、負のものを残すことがあります。いずれにせよ残された人、生きている人がその整理を行うのです。自ずと時間と費用がかかります。

新おとな学


◆終活はライフイベントビジネス

ライフイベントビジネスとは、生まれてから死ぬまでの教育・就職・結婚・新居など、人生の大きな支出を中心考えられてきました。また、これらのライフイベントにはノウハウが必要ですので、ビジネスの当事者としてだけではなく、サポートを行うビジネスもあります。

例えば「終活」における葬儀は、既にあるビジネスです。これを死後のビジネスとして考えるのではなく、当事者として事前に考えるよう「終活」というビジネスに取り込んでいるのです。


◆ビジネスであれば顧客がいる

ビジネスであれば顧客がいて、モノ・サービスを提供すると同時に対価が発生します。ただ当事者はこの世にはいませんので、事前にモノ・サービスの存在を知り、自分の望みを託すことになります。

「終活」も知ることから始まります。知るだけではなく、学ぶことを勧め、実際に行動するところまでサポートすることもあります。これは「就活」「婚活」を始め、新築セミナー・受験塾と同じビジネスです。



◆ビジネス情報を差し引いて

「終活」はビジネスですが、死ぬ準備はしないよりも、しておいたほうが良いと思います。死後は残された生きている者が、残されたものを整理しなければならないことには変わりはありません。

できるだけ整理する対象を少なくし、時間と費用を少なくするためには、生前に準備を行うことが肝要となります。ただし、ビジネスとしての情報もありますので見極めることが必要です。


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50歳を過ぎたら具体的な終活はしなくても、死ぬ準備を始めた方がよいと私は思っています。死ぬ準備とは、死を意識して残りの人生計画を立て直すことです。何ごとにも終わりはあります。終わる一点に集中する「終活」ではなく、終わるまでの経過を生き抜くことが大切ではないでしょうか。

人生の先輩が大勢いらっしゃる中で生意気なことと思われても仕方がありませんが、「どう死ぬかよりもどう生きるかの方が大切だ」と私は思っています。





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