人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方




前回までに、人生後半戦では何を学べばよいかということについて考えてみました。今回はもう一度「まとめ」として考えてみたいと思います。


◆高齢者の「3K」とは

高齢者が持つ不安は「金・健康・孤独」という「3K」だと言われています。内閣府の調査では健康に対する不安が最も大きくなっています。さらに健康から派生する「介護」、孤独の原因にもなる「家族関係」を含めて「5K」と言われることもあります。

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◆お金の不安

「お金」は年齢に関わらず不安となる要素であり、特に収入に関しての不安は高齢になるほど不安要素として顕著になります。地域差はあるものの、生活保護人数は65歳以上が45.5%を占めています。超高齢社会を迎えて高齢者の絶対数が多いことも確かですが、高齢になると自らの力で収入を得ることが難しくなることが分かります。

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◆年金・健康保険・介護保険・税金

お金に関する不安は、受給する年金額、健康保険・介護保険の支払額、各種税金の支払い額なども不安要素となります。これらの要素は、規則に従って支払額が決まるので、控除・免除なども含めて学ぶことは可能です。

普段から慣れ親しんでいないとそれぞれの規則で使われる用語が理解しにくいですが、公的な講習会もありますので50歳を過ぎたら理解を深めてはいかがでしょうか。民間でも講習会が開かれますが、高齢者の名簿集めのための講習会もありますので注意が必要です。


◆健康と介護に保険制度はあるが

健康・介護・終活には規則はありません。健康は、健康診断という客観的な評価はありますが、健康状態を維持するのも損なうのも本人の責任です。誰もが受けることができる公的サポートとして講習会もありますが希望者のみを対象としています。

介護も、介護認定という公的な制度がありますが、自治体の申請を行った後に認定を受けます。申請を行わない限りは認定されることはありません。健康も介護も公的な保険が適用されます。健康状態を損ねた時、介護状態になった時のセフティネットとしての保険制度です。



◆終活はその他の不安のとりまとめ

「3K」のうち、お金と健康(介護)については前述のとおりです。健康と介護は予防ではなく、リスクが発生したときのセフティネットです。予防を行うのは個人の責任となります。同じように、自然災害時の対応、頼れる人がいない、社会の仕組みが変わるなどの不安は、すべて個人の責任で行うことになります。

地域社会での相互支援なども考えられていますが、個人の責任によることには変わりありません。また、相続や住まいなども、家族の問題となり個人の責任の範囲を越えません。終活の中には、健康や介護の問題も含めて、高齢者の不安に対処する多くの項目が掲げられています。


◆何よりも学ぶことが先決である

終活はビジネスであるということを前回書きましたが、終活を行うということは、終活ビジネスの顧客になることになります。良質で適切なサポートを受けるためには、それぞれの項目について学ばなければ売り手市場になってしまいます。

終活に掲げられているサポートを受ける段階では正常な判断ができるとは限りません。正常な判断ができるうちに学ぶことが必要であり、その時点での判断が必要です。そして5年に1回は情報の更新、知識の再確認として繰り返し学ぶことが必要だと思います。


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健康・介護・終活の3つの項目については、「働き方」と「暮らし方」の次に「学び方」でこれからも機会があるごとに取り上げていきたいと思います。不安は不安だと思えばいつまでもなくなりません。不安は不安に対応する知識を得ることで不安ではなくなります。

50歳過ぎからのニューシニア世代にとって生活知識を学ぶということは、日常の知識と同じように、高齢になることで必要になる身近な知識としての「健康・介護・終活」について学ぶことを欠かしてはならないと思います。





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