人生後半戦の働き方と暮らし方は健康を軸にして考えるということを前回はお話ししました。人生後半戦の食事はどのように楽しみ、どのようなものを食べると良いのかを今回からお話ししたいと思います。



◆味覚も衰える?

「人生後半戦は下り坂である」となんどかお話ししました。急激に下る人もいれば、ゆっくり下る人もいます。体力や脳力が下り坂になると衰えを感じ、弱くなったと実感するようになります。味覚も加齢とともに衰えてきますが、あまり気にかけることはありません。

◆五感の衰え


人間には「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚」の5つの感覚があります。加齢に伴って老眼になった、耳が遠くなったというように、五感は衰えるものです。視力や聴力は実感として感じる人が多いと思いますが、他の感覚も同様に衰えているのです。

◆感覚の基準

例えば、若い時から目が悪い人がいます。視力検査を行ったときに、どの値が正常かという基準はあありません。走る速さや背の高さなどと同じように個性があるのです。味覚も舌の味蕾の数や感度によって変わります。一概に加齢によって味覚が変わるとは言えません。

◆味が薄くなる


年をとると薄味が好きになるということはありません。むしろ味覚が衰えると濃い味付けでないと味が分かりずらくなると思います。おそらくは、脂っこい=濃い味付けということではないでしょうか。個人差はもちろんありますが、加齢による味付けの好みは変わってきます。

◆塩分・脂質・糖質


では、何に注意すればよいのでしょうか。塩分は血管にダメージを与えやすくなるので、塩分濃度を控えめにした方が良いです。脂質は体内に直接脂肪が溜まる原因になりやすいので控えめにしましょう。糖質はカロリーを摂り過ぎる原因になります。

◆塩分量と油


しかし、これらのことは年齢に関係なく、健康な人でも注意すべきことです。理想的な塩分量は、平均的日本人が摂取している約10gの半分、約5g(WHO目標値)です。脂質は動物性の脂質よりもオメガ3系の油を使うことや体に悪い油を摂らないようにすることです。

新おとな学

◆炭水化物と糖質

炭水化物は糖質と食物繊維に分けられます。例えば、イモ類は糖質も炭水化物も含まれています。糖質はカロリー(エネルギー)になりやすいため、カロリーの摂り過ぎにもなってしまいがちです。生活習慣病のメタボになりやすいのもカロリーの摂り過ぎが原因の1つです。

◆何を食べればよいのか

「何を食べればよいのか」の前に「何を食べているのか」を見直す必要があります。例えば、カレーを食べているのではなく、カレーの中の塩分・脂質・糖質がどのくらい含まれているのか、他の栄養素でもあるたんぱく質やビタミン・ミネラルはどうなのかということです。




◆◆◆◆◆

栄養管理を行うには栄養素とカロリーを基準としなければなりません。専門的な知識も必要になります。栄養管理を行う前に、制限した方がよい食品について考えた方が良いでしょう。塩分の強い食品・脂っこい食品・甘みが強い食品などです。

前述のとおり、加齢に伴い味覚が衰えるので、味の濃い食品を食べるようになります。少しのつもりでも「塵も積もれば山となる」です。買物の手間や調理の手間も考えながら栄養管理を行うのも大変です。それでも人生後半戦は「食べること」について今までよりも考えていかなければならないのです。

人生後半戦の食事と栄養について次回も引き続きお話ししたいと思います。




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