「シンプルライフ」という言葉で最初に思い浮かべるのは、「モノのシンプルライフ」ではないでしょうか。今回は「モノ」という観点からシンプルライフについてお話しします。




◆モノを少なくする

シンプルライフのスタート地点は人それぞれ違います。モノを多く持っている人もいれば、モノは少ないけれど不便を感じている人もいるでしょう。モノを最小限にすることを目的としたミニマリズムという考え方もありますし、最低限のモノで暮らすという考え方もあります。

◆最小限の食事

食事について考えてみましょう。最小限の食事という場合に思い浮かべるのはどのような食事でしょうか。一汁一菜だとすると、ご飯・味噌汁・香の物という和食を思い浮かべます。人によっては一汁三菜が最小限で、焼き物か煮物と副菜の小鉢をイメージするかもしれません。

◆最低限の食事

最低限の食事という場合に思い浮かべるのはどのような食事でしょうか。ご飯だけでしょうか。最低限の生活を送るために必要な食事をイメージすることが多いと思います。最小限も最低限も人によって生活の基準が異なります。

◆最低限の生活

生きていくのに必要な最低限の生活をイメージして、シンプルライフやミニマルライフというライフスタイルを送るのではなく、現状の生活よりシンプルにするかミニマルにするかという考え方のほうが多いと思います。また「最低限の生活」自体も人によって考え方が違うのです。

◆イメージが先行

スタート地点が異なるにもかかわらずシンプルライフでイメージするライフスタイルは似かよっています。これはコマーシャライズされたシンプルライフのイメージなのです。シンプルライフとは本来は「考え方」であり、モノだけについての考え方ではないのです。

新おとな学


◆モノの数から考える

シンプルライフをモノの観点から考えると、わかりすいのがモノの数なのです。現在のモノの数を最多と考えて少なくすることが一般的な考え方です。相反する考え方で最低限の生活をイメージして最少のモノを想定して数を増やしていく考え方もあります。

◆モノを減らしていく

モノを減らしていく考え方の場合は、引き算のシンプルライフです。引き算のシンプルライフを行うときの判断基準は「使ったか・使うか」の2つです。昨日も使って明日も使うのであれば、シンプルライフに必要なモノと判断します。

◆期間を延ばしていく

昨日と明日だけではなく、過去1週間の間に使ったか、これから1週間の間に使うかというように考えていきます。これを1ヵ月、1年間と延ばして考えていきます。使わなかったものは処分するか、収納します。すべてのモノが収納できる場所が決まっているのが理想的です。

◆モノを増やしていく

最低限の生活をイメージしてモノを増やしていく考え方の場合は、最低限の生活に必要なモノをリストアップすることから始めます。リストアップされたモノと今日使ったモノとを比較してみます。リストに載っていないモノが増えたモノです。

◆増えたモノを並べる

増えたモノは収納しません。見えるところに並べておきます。1週間続けると必要最低限の生活から増えたモノがわかります。1週間の間に使わなかったモノは処分するか収納します。これを1ヵ月、1年間と繰り返すと自分に必要なモノだけが残ります。

◆収納場所はあるか

どちらの方法を取っても収納場所が必要です。収納場所については後日お話しますが、予め収納場所の範囲、位置、広さを限定しておくことが必要です。すべてのモノには収納場所が必要だということを1つのルールとしてモノを減らす、モノを増やすという作業を行うというのが、モノのシンプルライフとなります。



◆◆◆◆◆

人生後半戦のシンプルライフは、冒頭にお話したと通り「考え方」です。考え方が反映しやすいのが「モノ」です。人生後半戦の最後は「モノ」から開放されます。この世に残すモノは少ないほうが良いと考えていませんか。

人生後半戦もまだ生きているのです。生きている限りモノは生活に必要なのです。ひとつひとつのモノが自分の人生にとって必要なモノと考えることができる「数」には限界があります。「モノ」から開放されるまでは「モノ」と付き合わなければなりません。

「モノ」から開放されると同じように「モノ」を自分から開放してあげるという考え方ができるようになるまで、モノを減らす・モノを増やすという考え方で作業を続けなければならないのです。

次回はモノに深く関わってくる「場所」についてお話してみたいと思います。





このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ