「シンプルライフ」を考える上で「モノ」と「場所」は密接な関係にあることをお話ししました。今回は、もう1つ密接な関係にある「時間」についてお話しします。



カネと時間の関係からモノと場所の関係へ


◆「ハジキの法則」知ってますか?

物騒な法則ではありません。速さと時間と距離の関係を表した法則です。下図を見ていただくと分かるように、1つの図の中に速さと時間と距離の求め方が表されています。図式化すると覚えやいですね。同じように時間とモノとカネの関係を表した法則もあります。
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◆「タワーの法則」知ってますか?

「人生後半戦のポートフォリオ/水木陽著(2004)」に書かれている、時間とモノとカネの関係が図式化されて説明されています。時間とモノとカネはトレードオフの関係にあり、「自分時間をたくさん持っている人ほど、1時間の自分価値と市場価値(時給)との間に開きが少ない」と説いています。
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◆カネと時間の関係

時間はカネと交換できます。時間を提供する働き方は現代の労働体系の多くに当てはまります。また、自分でできないことを他の人にカネを支払うことで、他の人の時間を使って行うことも可能です。

◆カネとモノの関係

モノを手に入れるためにはカネと交換すること、すなわち売買で手に入れることが市場経済では当たり前に行われています。時間はカネに換えることができ、カネはモノに換えることができます。

◆場所とモノの関係

モノを手に入れると場所が必要になります。どんなに小さなものでもモノでも置き場所が必要になります。モノを手に入れると、モノに携わる時間が必要になります。モノを持つということは場所だけではなく時間も必要になります。

◆モノではなくサービスは

モノではなくサービスを手に入れるという方法もあります。例えば、掃除機を買うのではなくお掃除サービスを使うという方歩もあります。調理器具を買うのではなく、調理された食事を宅配してもらうこともできます。

◆サービスを利用するには


サービスはモノよりも高くつくこともありますが、サービスが提供されている地域が限定されていることが多く、必ずしもモノよりサービスが適しているとは限りません。また、サービスはモノと比べて均一ではないことがあります。



「PT+MT」でわかるシンプルライフ


◆シンプルライフの「PT+MT」


シンプルライフを考える上で、「場所とモノ」と「カネと時間」の関係を考えることが必要です。シンプルライフの目的・目標は人それぞれで違いますが、「場所とモノ」と「カネと時間」のバランスを考えると、自分が目指すシンプルライフが見えてきます。 
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◆住む場所とシンプルライフ


住む場所と働く場所が別々の「職住分離」と、住む場所と働く場所が別々ではあるが遠くはない「職住近接」、そして在宅仕事のような「職住一致」というパターンがあります。自分に合ったシンプルライフはどのパターンでしょうか。

◆カネと時間のバランス

一般的に通勤時間に比例して職住分離の距離が大きくなります。高い住居費と短い通勤時間と選ぶか、安い住居費と長い通勤時間のバランスを考えて、自分が描くシンプルライフを送れる住む場所と働く場所を選んでいるのではないでしょうか。

◆収納場所と
「PT+MT」

住む場所だけではなく、モノを置く収納場所についても考えなければなりません。例えば、マイカーを持つことを考えてみると、マイカーがあれば自分の好きな時に好きなところへ行くことができます。田舎暮らしにはマイカーは欠かせません。ただし、マイカーを保管する場所が必要になります。

◆場所とモノのバランス


物理的なモノには場所が必要になります。マイカーを保管する駐車スペースは、使っていない時は無駄なスペースになりますし、マイカー自体も使っていない時は無駄に感じるかもしれません。モノと場所、そして時間も関係することになります。



「場所とモノ」が「カネと時間」を決める


◆自分の持ち物を
「PT+MT」で考える

自分の持ち物を「PT+MT」のバランスで考えてみると、自分が目指すシンプルライフに必要なモノかどうかがわかってきます。前述のマイカーもそうですが、他にも思い当たるモノはないでしょうか。一度も着なかった服、一度も読まなかった本などです。

◆自分の時間を「PT+MT」で考える

「シンプルライフ」とは考え方であることは何度もお話ししています。モノや場所と同じように時間のバランスを加えて考えてみましょう。テレビやパソコンを見ている時間にはどうでしょう。シンプルライフに必要な時間でしょうか。

◆テレビが中心の生活

未だにテレビが居間の真ん中にある生活をしていますか。かつてはテレビが情報源の中心だった時代、テレビが高価だった時代はよく見かけた生活風景です。今ではテレビだけではなく多くの情報源があり、シンプルライフにとっては必要ではなくなりつつあります。

◆カネだって「PT+MT」で考えられる

「シンプルライフ」という考え方は、カネも「PT+MT」で考えることができます。無駄なカネを使っていないかを考えるよりも、効率的効果的にカネを使っているかを考えることができます。カネを預けている場所、カネを運用している場所、預けたり運用している時間、考えていますか。



こだわりのシンプルライフは単純でも簡単でもない


◆人生後半戦のシンプルライフ

人生後半戦のシンプルライフは、単純に考えることでも、簡単に考えることでもありません。むしろ考えることは多くなり、複雑になります。また、ただ質素に暮らすことでも、ただただ効率的に暮らすことがシンプルライフでもありません。なにかにこだわりながら質素に効率的に暮らすことが人生後半戦には必要になってきます。

◆余白を余裕に変える

私にとっての「シンプル」とは「余白を作ること」です。「余白」を「余裕」にできるようにすることが、私のシンプルライフの目的であり目標です。お金がたくさんあれば余裕がある、家が広ければ余裕があるということではありません。同じ金額でも同じ広さでも余裕はできるものです。

◆急性心筋梗塞で再確認

先日、急性心筋梗塞になり救急車で運ばれ、今思えば一命をとりとめました。おそらく田舎暮らしをしていたら最悪の事態になったでしょう。シンプルに考えれば、私の健康状態で余裕を持つには医療機関は不可欠です。私のシンプルライフのこだわりは「健康」になります。

みなさんは、シンプルライフを考えるときに何にこだわりを持っているでしょうか。
次回は「健康」の「PT+MT」のバランスについてお話してみたいと思います。



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