人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座




人生にお金は必要です。人生前半戦と人生後半戦では何が違うのでしょうか。基本的には「収入」の増減と「支出」の増減のバランスのはずです。





お金の話は米と塩を交換するのと同じ


基本はモノ・サービス・感情の物々交換

人間が集団で生活する社会ではなにがしかの物々交換が行われています。交換はモノだけでなくサービスも含みます。モノでもサービスでもないこともあります。なにかをもらったときに言う「ありがとう」という言葉は、モノでもサービスでもありません。感謝の言葉は感情によるものです。

「米」と「塩」の話

Aさんが「米」を、Bさんが「塩」を持っている時に、AさんとBさんは「米」と「塩」を物々交換します。お互いに「ありがとう」という言葉をかけるのはごく自然なことです。AさんとBさんは、いつも同じ量の「米」と「塩」の交換を感謝しながら行います。これが普通の物々交換です。 

米の収穫量が減ると

もしAさんの「米」が不作で収穫量が減り交換できる量が少なかった時には、Bさんから手に入れられる「塩」の量も減ります。人生後半戦は収穫できる「米」の量が少なくなると考えれば、手に入れられる「塩」の量が減ります。「米」がお金、「塩」がモノやサービスと考えてみてください。

必要な米の量を計算する

人生に必要な「米」の量はどのくらいなのかは人それぞれ違います。自分で必要な量を計算しなければなりません。計算をするには、過去に消費した「米」の量から計算する方法と、これからどのように「米」を食べたいかを考えて計算する方法があります。過去を基準にするか、それとも自分の意志を反映させるかということです。




人生後半戦に必要な米の量と質を知るには


必要な力は「計算力」と「意志」

まず必要な力は「計算力」です。過去のデータ(記録)を整理して1ヵ月当たり(単位)で必要な「米」の量を算出します。もう1つは「どのように食べたたいか」という「意志」です。今までより多く食べたい、少なく食べたいという過去を基準にする考え方もありますが、米でなく「パン」を食べるという選択もできます。

決め手は「計画力」と「実行力」

人生後半戦に必要な「米」の量を計算できたとします。次に考えなけらばならないのが、現実的な計画と、継続して実行できるかになります。計画するには「時間」と「量」を軸にして表す「計画力」が必要になります。また計画を実行するためには体力と意志に基づいた「実行力」が必要になります。

ファイナンシャルプランナー・ライフプランナー

人生後半戦に必要な「米(お金)」の量を自分では計算できないときはファイナンシャルプランナーというプロに相談することもできますし、自分でファイナンシャルプランナーの勉強をすることもできます。「どのように食べたいか(暮らし方)」ということを自分ひとりで考えられない時はライフプランナーという肩書きを持つ人に相談して人生後半戦のイベントを考えることもできます。

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「米」の量ではなく質にもこだわりたい

人生計画、特に人生後半戦の計画づくりは、金融業界出身のプランナーさんと保険業界出身のプランナーさんが多いようです。自社の商品を販売するという目的がメインですので、そのつもりで相談されたほうがよいと思います。どのくらい「米」を食べたいかという「米」の量の話であって、どんな「米」を食べたいか、どのように「米」を食べたいかという「米」の質の話ではありません。さらに「米」以外を食べたいのであれば自分で探さなければなりません。


人生後半戦ではお金の学習が必要です


最初に行うのはお金の学習

まず最初に行わなければならないのはお金の学習です。勉強ではなく学習としたのは、勉強は問題があり必ず正解があると言う知識の身につけ方です。学習には問題も答えもありません。あるとすれば質問だけです。質問には答えがありますが、それは正解とは限りません。一番良い答えを得るという考え方であり、知識の身につけ方です。より良い答えを得るためには、良い質問が必要です。

より良い質問をするには

学習とは自分に対して質問する自問自答という方式を取ります。例えば「お米はなぜ必要か?」という質問に対して「生きていくため」と答えたとします。次の質問で「なぜ生きていくためか?」という質問は良い質問の仕方ではありません。「お米」についての質問をしなければならないのです。「生きていくために必要なのはお米だけか?」「お米の代わりなるものはないか?」というように「お米」を質問に入れることです。

お金で得られるモノやコトの話

「お金の話」をするときには「お金で得られるモノやコトの話」になることが多いものです。であれば先に「モノやコトの話」をした方が良いのではないでしょうか。欲しいモノ、したいコトをあげることによって、どのくらいお金が必要なのかという量の話をすることができます。ただこれは冒頭に書いた「支出」の増減の話です。

支出よりも収入が不安では 

「収入」の増減の話も行わなければなりません。むしろ人生後半戦では「支出」よりも「収入」に対する不安が大きい人が多いのではないでしょうか。受給年金の実質的な目減りや先送り、労働収入の減少と労働期間の長期化などがあります。人生後半戦では年金受給はベーシックインカムとして考えられ、不足分は貯蓄と投資で補うように考えられています。




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お金の話は「収入」と「支出」のバランスで考えられてきました。人生後半戦は収入と支出が安定しバランスは常に保たれるように思われてきました。「収入」の増減もあれば、「支出」の増減もあるのが現実です。「収入-支出」の結果である手持ち資金がプラスにもなればマイナスにもなるのです。

プラスになった時はどうすべきか、マイナスになった時はどうすべきかということを計画に盛り込んでいる人もいれば、盛り込んでいない人、盛り込めない人もいます。人生後半戦には年金というベーシックインカムはあっても、収入のためのベーシックジョブはないのです。

「お米」のため、食べるために働くことを「ライスワーク」という言い方があります。あまり好きな言い方ではありませんが、昭和の時代は人生後半戦では「ライフワーク > ライスワーク」なると考えられていました。今では人生後半戦でも「ライスワークライフワーク」になっている人が増えています。

人生後半戦のお金の話は「ライスワーク」から考える時代になったのです。

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