人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方




「ワークライフバランス」が唱えられたから約10年が経ちます。この間にも、長時間労働・育児・介護など様々な問題が浮き彫りにされてきました。人生後半戦において「ワークライフバランス」をどのように考えればよいのでしょうか。



ワークライフバランスのワークとは?ライフとは?


ワークライフバランスとは

まずは政府が発表している「ワークライフバランス」について確認しておきます。「仕事と生活の調和とは(定義)」「ワーク・ライフ・バランス推進の基本的方向報告(PDF)」などで確認できます。
  
性や年齢などにかかわらず

「性や年齢などにかかわらず」と書かれていますが現実的ではありません。これは現実には「性や年齢など」で差別や区別があるということを暗に認めています。ライフワークバランスを実現するためには「性や年齢など」による差をなくすことの方が重要な課題となります。

高齢になると重要度が変わる

人生後半戦になると、高齢になればなるほど男女の差がなくなります。むしろ男性社会から女性社会へ変わってきます。これは社会での重要度が「ワーク > ライフ」から「ライフ > ワーク」に変わってくるからです。

ワークとライフの考え方は

「ワーク=仕事」「ライフ=生活」と直訳して考えがちですが、「ワーク=働く時間」「ライフ=自分の時間」という考え方もあります。他にも「ワーク=会社」「ライフ=家庭」というように考えることもあります。これらはワークに重点を置いた考えたとも言えます。




ワークとライフのバランス、健康と年齢のバランス


バランスの取り方が変わる

人生後半戦では「ワーク」に重点を置いた生き方から、「ライフ」に重点を置いた生き方に変わってきます。このときの重点の移動がバランスを変えることなのです。バランスとは「ワーク」と「ライフ」という2つのバランスだけではなく、「介護」が加わった3つのバランスということも考えられます。

バランスがなくなると

「ワーク」「ライフ」「介護」というバランスだけではなく、「ワーク」「ライフ」「健康」というバランスも人生後半戦には考えなければなりません。定年後に「ワーク」がなくなり「ライフ」だけになるとバランスを失い、老化が著しく進んでしまう人もいます。

健康と年齢のバランス

人生後半戦の生き方はバランスが変わることを意識し、受け身にならず自分からバランスを変えることが必要になってきます。最も重要なのは「健康と年齢」のバランスです。これによって「ワークとライフ」の考え方を変えなければなりません。

ワークとライフを分けない

「ワークライフバランス」も年月が経つにつれて「ワークライフブレンド」「ワークライフミックス」のように「ワークとライフ」を分けない考え方も目にするようになりました。どのような考え方でも「ワークとライフ」は別々に存在するということには変わりありません。

新おとな学2
内閣府 男女共同参画白書(平成25年版)



ワークとライフのバランスはどうなるのか


バランスの考え方は

「ワークライフバランス」という考え方は、生き方を「ワーク + ライフ」という考え方で表せます。同じように「ワークライフブレンド(ミックス)」という考え方は「ワーク × ライフ」で表せます。バランスを考えるのであれば「ワーク ÷ ライフ」という考え方になります。

ワークとライフのバランスは

人生後半戦のバランスは「ライフ > ワーク」になることから、ワークライフバランスは小さくなっていきます。ワークが「1」、ライフが「2」であればバランスは「0.5」になります。正解となる数値はありませんが、小さくなるということを認識しおかなければなりません。

健康バランスが重要

「ワークライフバランス」に大きな影響を与えるとのは前述のとおり「健康バランス」です。定年を何歳という実年齢で決めるよりも、本来は健康年齢で決めるべきでしょう。もし客観的な健康年齢を測定できればの話ですが。

健康バランスも小さく

健康バランスを「健康年齢 ÷ 実年齢」で表すことができるのなら、人生後半戦の健康バランスもまワークライフバランスと同じように小さくなることが望ましいのです。健康バランスとワークライフバランスの両方のバランスを常に考えなければなりません。




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私自身は「ワークライフバランス」という考え方は好きではありません。なぜなら長時間労働も女性の社会進出も、子育ても介護も引き算となり、「ワーク - ライフ」というようにワークからライフを差し引くような考え方になっているからです。

バランスとは、その時その時によって変えられることが重要であって、バランスを取ることだけが重要ではありません。バランスを取ることだけでなく、バランスが取れなくなったときのセ-フティネットも必要なのです。

また、仕事(ワーク)の中のバランス、生活(ライフ)の中のバランスを取ることも大切です。すべてのバランスを取ろうとするとかえってバランスが取れないことになりかねません。安定したバランスを望むのであれば、ワークとライフを身軽にすることです。

バランスを取ることばかり考え安定してばかりいると、進歩とか成長とかから遠ざかってしまうことも忘れないようにしましょう。




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