人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座




人生前半戦は、アラサー、アラフォー、中年(ミドル)などと呼ばれます。人生後半戦は、中高年・シニア・シルバー・高齢者などと呼ばれます。いずれも、なんとなくそう呼んでいるのではないでしょうか。





シニアのイメージはビジネスから


シニアとは何歳からか

私のイメージでは、50歳過ぎたら中高年、60歳過ぎたらシニアの仲間入り、70歳過ぎたらシルバー世代、80歳過ぎたら高齢者です。これらすべて「見かけ年齢」で実年齢ではありません。ちなみに医療保険制度では65歳-74歳を前期高齢者、75歳以上は後期高齢者となっています。

シニアのイメージは

私のイメージの続きです。シニアのイメージは「見かけ年齢」が概ね50歳以上で、継続した「仕事」をしていて、自分の「楽しみ」を持っている人です。人それぞれによって感じ方も違いますし、自分自身の年齢や生活環境でも異なります。ただし、「見かけ年齢・仕事・楽しみ」のように共通するキーワードはあると思います・

顧客としてのシニア

シニアのイメージは、ビジネスの顧客としてのイメージで作られることが多いと思います。ビジネスの顧客というのは、医療や介護という制度も含めて公共ビジネスと民間ビジネスの顧客です。したがって事実やデータは用いても、意図的に顧客イメージを下げるようなことをしません。顧客あってのビジネスだからです。

シニアは金時持ちか

「金時持ち(きんときもち)」というのは「お金と時間の両方」があるということですが、果たしてそうでしょうか。「お金と時間の両方」を持っているかいないかは比較の問題です。シニア同士の比較、シニアより若い世代との比較をしても、必ずしも自分が「金時持ち」だと自覚している人は少ないと思います。




シニアの特徴はいいことばかり


見かけ年齢が若い

「見かけ年齢」というのは容姿・容貌から判断して何歳くらいに見えるかということだけでなく、動作・所作やファッションなどでも変わります。またコミュニケーションの取り方や内容によっても変わります。若い世代と同じように振る舞うことが見かけ年齢を若くすることではなく、年齢を感じさせないことが見かけ年齢を若くすることになります。

仕事をしている

継続的な仕事をしているということは、その仕事を行うだけの体力も能力もあるということで、健康状態がよいよいうことを意味します。年齢と共に「体と頭」の劣化は避けられませんが、それらを補うだけの「心の持ち主」であることが仕事をするということに現れます。仕事とは対外的な仕事だけでなく、家庭内の仕事も含まれます。

楽しみを持っている

人生後半戦ともなれば誰でも「楽しみ」は持っているものです。ここでいう「楽しみ」とは計画的な楽しみ方をしていることであり、シニアよりさらに上の年代になっても続けることができる「楽しみ」です。「楽しみ」がある人は生き生きしています。お金や時間がなくても、持病があっても活力を感じます。

魅力的なシニア

シニアであることよりもシニアを意識させない人が「魅力的なシニア」だと言えるでしょう。シニアとは差別用語ではありませんし、なにかの枠に納めようという用語でもありません。ビジネスを行うために生まれた用語だと思っています。シニアを老害として扱う記事もありますが、それは本来のシニアという意味では使われていないのです。

新おとな学


シニアの実態は介護する世代である


高齢化社会ではない

「高齢化社会」の定義は65歳以上の人口割合が7%を超えた場合を指します。14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼びます。平成29年9月15日(敬老の日)では、高齢者人口が27.7%と過去最高になりました。7%刻みの「超・超高齢社会」になるのは時間の問題でしょう。

高齢化社会と介護

年齢性別にこだわらない、高齢者の就業促進などと、65歳以上の就労促進を訴える一方で、65歳以上の要介護者数は増えており、平成26年度では約590万人が認定を受けています。平成26年の65歳以上の高齢者人口は約3300万人ですので、5.5人に1人が介護認定を受けていることになります。

シニア社会と介護

人生の前半戦が子育て世代だとすれば、人生の後半戦は介護を担う世代です。大きな違いは人生前半戦は上り坂ですが、人生後半戦は下り坂だということです。下り坂で介護を行う世代となるわけです。「見かけ年齢・仕事・楽しみ」に加えて「介護」もシニアと呼ばれる世代の特徴だと考えなければなりません。

シニア化社会に

シニアをビジネスの対象とした考え方は、社会が「シニア化」しているというマーケットとして考えられてきました。現状は「シニア化社会」ではなく「化」のない「シニア社会」となっているのです。このことをシニアと呼ばれる人たちが感じてはいるものの自覚していないことが問題なのです。




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金時持ちのシニアもいますが、介護付き金時持ちがこれからも増えてくることになるでしょう。シニアになったら親の介護が始まる、親だけでなく社会の制度として要介護者の介護に携わることになります。介護人、ヘルパーとして働くだけではなく、生活補助を行うことも必要です。

高齢者ドライバーによる事故について報道されるようになって、自動車免許の返納率が上がったそうです。高齢運転者標識(高齢者マーク)を付けたり、自動車免許を返納することも事故防止にはなりますが、自動ブレーキなどの衝突防止装置の付いた自動車に乗るという選択もあります。

人生後半戦になったら衝突防止装置の付いた車でなければ乗らないといったような自覚も大切なことです。シニアがシニアであることを避けるのではなく、シニアになったらシニアらしい生き方をすることの方が、自分にとっても社会にとっても暮らしやすい社会になるのではないでしょうか。

自分がシニアと呼ばれる前にしておきたいこと、それは「どんなシニアになりたいか」ということを現実的に考えて実行することだと思います。






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