人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方




人生後半戦をいくつかに分けて考えてみたいと思います。年代は50歳代から100歳代までの間を「現役・退職・老後」で分け、生き方という意味でのライフスタイルを 「働く・暮らす・学ぶ・遊ぶ」の4つに分けて考えてみます。



人生後半戦の人口を構成はピラミッドではなくファネルだ



人口減少は避けられない

日本の人口の減少が進んでいることはもうご存知のことでしょう。すべての比較を行うことはできませんので2020年と2040年と2060年という近未来までを考えてみたいと思います。人口ピラミッドというよりは人口ファネル(漏斗・ロート・じょうご)の形を着実にたどっています。

2020-2060

生産年齢人口の減少

15歳から64歳までを生産年齢人口と考え、非生産年齢人口との比率を比べてます。 総)総人口、生)生産年齢人口、非)非生産年齢人口、率)生産年齢人口÷非生産年齢人口として計算しました。
  • 2020年 総 12532万人 生 7406万人 非 5126 率 1.44 
  • 2040年 総 11092万人 生 5978万人 非 5114 率 1.17 
  • 2060年 総   9284万人 生 4793万人 非 4491 率 1.07 

非生産年齢の依存率

生産年齢人口÷非生産年齢人口で計算した「率」は、非生産年齢人口の1人が生産年齢人口の何人に依存しているかという「率」として考えることができます。生産年齢人口は単純に年齢で区切っているので、この中には就労していない学生・家事従事者・その他の理由で就労していない人口も含まれています。実際の「率」はもっと低くなるでしょう。ちなみに2000年の「率」は2.11で急激に減少していることがわかります。




人生後半戦の少子高齢問題は3つのイベントがある


少子高齢問題とは

「少子高齢問題」が取り上げられてから久しくなりますが、問題はあらゆるところに出現してます。特に人生後半戦に限って考えてみると次のようになります。まず人生後半戦の大きなイベントは、現役で働いている間の親族の介護(特に両親)、定年による退職または実質的な引退、要介護者としての老後期間に分けられます。

人生100年時代では

現役・退職・老後に発生する少子高齢問題は個々人によって状況が異なります。人生100年時代と言われる中で、現役中に発生する介護問題は50歳代から、退職に関わる問題は60-65歳、要介護となる年代は70歳代として考えてみます。

参考:主な介護者の状況(平成22年国民生活基礎調査)

経済にも影響する問題

生産年齢人口は個々人の生活に大きな影響を与えますが、同時に国全体の経済にも影響を与えます。現在と同じ生産性で日本の経済を維持するには、生産年齢人口を増やす方向で考える必要があります。これが「働き方改革」と呼ばれる施策です。生産年齢人口の上限である64歳という枠を取り払い、実質的な労働力人口を増やす施策となっています。


人生後半戦の介護・退職・要介護・経済の問題


現役の介護に対しては

現役で働いている人が介護を行うことは、肉体的・精神的・時間的・経済的という負担が大きくなります。介護保険制度と介護休業制度によってこれらの負担は和らげられますが、介護が長期に渡る場合はこれらの制度では補いきれないことがあります。実態はケースバイケースなので、要介護者と介護者と介護制度を取り持ち調整する役割を担う人が必要になってきます。

退職・引退による離職

年齢や健康上の理由で退職・引退をする制度は、個々人の能力差を考慮していません。就職する年齢が横一線と同じように退職する年齢も横一線という考え方と制度はいまだに根強く残っています。個々人の能力の判断を年齢という横一線にしないためには客観的な判断か自発的な判断が必要です。

要介護者となった時は

要介護者になりたくてなる人はいません。何よりも健康に対する注意を怠らないことです。健康な状態というのは肉体的な健康だけではなく、認知症という脳の働きに起因する症状や、高齢にによる精神的な不安定な状態などにも注意しなければなりません。これらは健康状態を維持するだけでなく予防もしなければなりません。

経済に関わる問題は

国の経済の衰退と考えると、外国人労働者の雇用・高齢者の雇用延長・未就業の女性の雇用などがあげられます。その他に生産性の向上を促すために、生産性が落ちてくる中高年に対する教育訓練、副業・兼業の公認と推進、さらに働くために障害となっている現行制度の廃止と福利厚生の充実などが考えられています。実質的な労働力人口の増加と生産性の向上は、国にとっても個人にとっても恩恵があります。




◆◆◆◆◆

私自身も現役時代の介護を経験し、大病を患い仕事を離れ、現在に至っています。まだ先のことですが、これから自分自身が要介護者になることも否定できません。少子高齢問題は回避できない問題として受け入れています。その上で、自分自身がどのように働き、暮らし、学んでいかなければならないかも考えています。遊びがありませんが、前回も書いたように、「働く・暮らす・学ぶ」が好きで楽しければ「遊び」は必要ありません。

過去の経済成長は、科学技術の発達とピラミッド状の人口増が結びついた結果です。現在も科学技術の発達は止まりませんが、人口はファネル状になっているのです。科学技術を受け入れられない層がファネルの上部にあり「老害」などとも揶揄されています。

新おとな学、ニューシニア講座と名付けたのは、日本の未来を案じているだけでもなく、自分の老後の生活を案じているだけでもありません。事実を事実として受け入れることがことができない50代60代の年代が学び直さなければならないとう意図で、偉そうに大上段に構えて名付けました。

そしてファネルの細くなった部分にいる自分たちの子供の世代には、過去ではなく未来を見据えて働き、暮らし、学び、そして遊ぶことができる生き方(ライフスタイル)をして欲しいと願っています。




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