人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


人生後半戦を50歳代から100歳以上の期間と考え、「現役・退職・老後」というイベントに分けて考えることを前回お話ししました。これらのイベントはそれぞれのステージも表します。



現役ステージのイベント


現役ステージでの介護

まず50歳を超えるとアラフォー・中年から中高年という年代に入ったことを自覚します。次いで現役ステージでの大きなイベントといえば両親・配偶者という家族の介護があります。介護は肉体的・精神的・時間的・経済的な負担がかかるので、介護があるとないでは仕事も生活も大きく変わります。

現役ステージでの発病

現役ステージの家族の介護もさることながら、自分自身も健康を害し発病することもあります。病気の症状と程度にもよりますが、介護と同じく肉体的・精神的・時間的・経済的にも負担がかかり、さらに生活習慣も変えなければなりません。病気も介護も、いつ始まるかはわからないのが厄介なところです。

ヒト・モノ・カネ・時間・場所

現役ステージでは公私ともに人間関係もまだ濃く、モノもたくさん所有しています。 お金も稼ぐ段階がピークになる一方で、ローンもまだ残っているのではないでしょうか。総じて時間や場所の使い方には多少の余裕が出てきたころだと思います。体力的に若干落ちてきたかなと思ったり、健康診断の検査数値が気になるのもこのころです

介護も発病も予兆がある

少し余裕が出てきたころには、家族や自分の健康状態が変化してきているという予兆があるのですが、積極的に意識しない限りは気がつきません。健康管理はどの年代でも重要ですが、人生後半戦の健康管理は 完全に回復するよりも、これ以上に悪化しないように維持することになります。

介護や病気などの不安要素だけではありません。子供が結婚するのも孫ができるのもこのころから始まります。




退職ステージのイベント


現役ステージの終わり

現役ステージの終わりは、60歳から65歳の退職・引退というイベントで終わりを告げます。退職ステージは次の老後ステージまで続きます。専業主婦の方も配偶者の退職によってステージを共有することになります。退職ステージとは働かないことではありません。優先すること、優先しなければならないことが変わるのです。

退職ステージの始まり

退職ステージは定年制度によって始まる場合と、それ以前に自発的に始める場合もあります。退職後は「少しゆっくりしてからどうするか考える」という話もよく聞きますが、実際には退職ステージに入ってから考えることを意味します。このことを認識してない人が多いような気がします。できれば退職ステージに入る前にシナリオを考えておきたいものです。

退職ステージで変わること

ステージで変わるのは、お金の収支と時間の配分が一番大きく変わってきます。またそれまで使っていたものが必要なくなったり、人間関係も今までとは 変わってきます。仕事をする場所は変わっても、生活する場所が変わる人は多くはありません。これらの変化を受け入れる準備をしておくとが肝要になっているのです。自分のことは自分で考えなければなりません。流れに乗っていた現役ステージとは違うのです。

退職ステージの終わり

退職ステージの終わりは健康上の理由が最も多いと思います。健康上の理由で日常生活が制限されることを「健康寿命」と言います。「健康寿命を迎える」すなわち「要介護」の状態になるということです。「要介護」というのは恥ずかしいことではなく、誰もが 経験するステージですので、他の人の力を借りるということに慣れなければなりません。いつまでも退職ステージにいることはできないのです。

平均寿命と健康寿命

新おとな学

働く・暮らす・学ぶ・遊ぶ


老後ステージを残して「働く・暮らす・学ぶ・遊ぶ」について考えてみたいと思います。

人生後半戦の働き方の変化

現役ステージと退職ステージで働き方を大きく変わることは様々なメディアでも取り上げられていますし、超高齢社会になってることをは誰もが自覚しなければならないことです。業種・職種・労働条件が変わるということだけではなく、本人の仕事に対する適応能力が変わっているのです。適応能力が落ちているのではなく、適応能力が変わっていることを理解する力が落ちているのです。

人生後半戦の暮らし方の変化

現役ステージから退職ステージへ移ると、働く場所と人間関係は大きく変わりますが、暮らす場所と人間関係は大きく変わりません。お金の収支と時間の配分が変わるのですから、場所と人間関係に対する考え方も本来であれば変えなければならないのです。現役ステージから続く介護や病気がある人はなおさらです。単に引っ越すということではなく、場所と人間関係を再構築すると考えてほうがよいでしょう。

人生後半戦の学び方の変化

現役ステージと退職ステージでは学び方の方法が変わってきます。現役ステージでは時間がないことで頭を悩ませますが、退職ステージでは理解力が落ちてることで頭を悩ませます。また現役ステージでは「学ばなければならないこと > 学びたいこと」となりますが、退職ステージになると「学びたいこと > 学ばなければならないこと」となります。この違い認めて学ぶ対象を選ぶことが必要です。

人生後半戦の遊び方の変化

現役ステージではみんなで遊ぶことが多かった人も、退職ステージではみんなで遊ぶことだけではなく「ひとり」で遊ぶことを好む人も増えてきます。「ひとり」が増えるのは、好きなことがそれぞれ違っているからであり、「みんな」より「好きなこと」を優先するからです。老後になって好きなことができなかったと後悔したくない気持ちも働いているのかもしれません。




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人生後半戦の現役ステージと退職ステージを中心に考えてみました。年齢で言うと50代から60代が該当するステージです。全ての人が同じ条件や環境に置かれているというわけではないので、自分には当てはまらないという方もいらっしゃると思います。いろいろな条件や環境に置かれてる人がいるのですが、国の老後ステージに対する政策・制度は画一的なものです。

これは致し方ありません。であれば、自分に合った老後ステージを自分で考え、創り出すしかないのです。老後ステージの前の退職ステージも現役ステージも同じです。老後ステージに入ってから考えようとすることは、退職ステージに入って何をするか考えることよりも難しいと思います。

人生後半戦の「現役・退職・老後」というステージには、義務教育の学校もなく、終身雇用の会社もなく、画一的な政策・制度があるだけです。自分で考えるために必要なことは「情報と情熱」です。「情熱」とは自分の心から湧いてくるものです。みなさんは人生後半戦に向けてどのような「情熱」をお持ちでしょうか?




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