人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


人生後半戦は「下り坂」です。何が「下る」かというと、まず体力です。それから、頭を使う力である能力(脳力)です。そして視覚・聴覚を始めとする感覚です。



人生後半戦は「力」が落ちて下り坂になる


体力・能力・感覚

「体力・能力(脳力)・感覚」は、自分自身のことであり、自分の周りの環境や状況のことではありません。この3つの他に「気力」という力があります。「気力」を精神力と言うこともあり、前向きな力、ポジティブな力、忍耐力などに解釈することもありますが、なかなか説明しずらい「力」です。

「力」のコントロール

若い頃はこれらの「力」を大きくすることに励んでいたことと思います。そして若さゆえにコントロールできないこともあったと思います。人生後半戦になってもコントロールできない人もいますが、これらの力が落ちていることを認識しなければなければなりません。

客観的と相対的

「力」の大きさは、数値で表す客観的な「力」と比較で表す総体的な「力」があります。例えば「体力」が落ちたと言っても、握力が40kgのAさんと20kgのBさんではAさんの方が力はある訳です。また40kgから20kgに落ちたBさんと25kgから20kgに落ちたCさんでは、Bさんの方が感覚的な差は大きいのです。

「力」を使う対象

どちらも「力」が落ちたに変わりはないのですが、単に「力」が落ちたということで嘆く必要もなく、まだ残っている「力」をどのように使うかを考えるべきだと思います。「力」が強かった時の対象を「力」が弱くなっても同じように対象として考え続けることは無理が生じ、リスクを追うこともありますし、取り返しのつかないことにもなりかねません。




50代の坂の下り方:坂を下りながら楽しむ方法


客観的に力を把握

人生後半戦が始まったと感じたら、まず客観的な「力」、数値にできる「力」を把握します。人間ドックで健康診断を行うこともよいでしょうし、自分が能力の判断としている「力」、例えば資格試験、検定試験をもう一度やり直してみるのも良いでしょう。とにかく自分の力を客観的には把握し、ここからスタートとなります。

他人と比べない

50代になると人生後半戦と感じる人も多くなってきます。例えば50歳を人生後半戦のスタートと考えれば、50歳の時点の「力」を認識し記録しておくことをおすすめします。これから下り坂になるのですから、スタート地点の高さを忘れないようにします。高さは人それぞれですので、比べることはあっても、一喜一憂しないことです。

下り坂を楽しむ

50代ではまだ下り坂が緩やかなので、誰でも下り坂を楽しむことができます。スキーや自転車などは緩やかな内はスピードを緩めずに快走するのと同じです。下り坂を感じた時にはブレーキをかけるか、スピードに応じたテクニックが必要になります。ブレーキとは「力」の対象を変えること、テクニックとは「力」を応用することです。

「力」を応用する

「ブレーキ」は働き方を変える、暮らし方を変えることで対応できます。「力」を応用することは、持っている「力」が違うことから、誰も皆同じ方法を取ることはできません。生まれた時からの才能と人生後半になるまでに培ってきた能力によって、「力」の応用方法は変わってきます。


60代の坂の下り方:六十にして六十化す


力が落ちる60代

60代になると多くの人が下り坂に突入していることを実感します。この時点で「ブレーキ」をかけることもできます。現実的には、働き方や暮らし方を変える人が多いのではないでしょうか。もう1つの方法である「力」を応用するときには、過信は禁物です。60代は50代よりも「力」が劣っているからです。

50代との比較

60代でまず行分ければならないのは「力」の測定と、50代で測定した「力」との比較です。どのくらい落ちているのか、落ちているとしたらどの部分の「力」が落ちているのか、その部分を補うには働き方や暮らし方を変えるのか、それとも残っている「力」を応用するテクニックを身につけるかということを考える必要があります。

介護・健康・退職

以前の記事で、50代のイベントは介護と健康のリスクあると書きました。50代だけではなく60代でも健康と介護のリスクは続くのです。さらに退職・引退も考えなければなりません。50代で発生しなかったリスクや問題が重なってきます。下り坂を楽しむためには、このようなリスクや問題を乗り越えなければなりません。

前例主義とワンストップ

リスクや問題は、発生する大きさも時期も、その時の状況や環境も人それぞれ違います。全てに対応するお手本や教科書はないのです。今まで前例主義で考えてきた人、先達と同じように行ってきた人にとってはつらい時期です。またワンストップで解決を望む人にとっても、様々なことを調べ考えなければならないのでつらい時期となります。
60代の生き方は「六十にして六十化す」という故事が適切でしょう。




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今のシニアは昔のシニアより若いとか、アクティブシニア、時にはヤングシニアなど、メディアでは下り坂を連想させないような言葉が垣間見られます。実際そうなのかもしれませんが、これは比較の問題であって50代は50代、60代は60代です。ただ人口構造から見て社会への役割が変わったということです。

人は生まれながらの才能に、生まれた後に身につけた能力を加えて、自分の周りの状況や環境に対応して生きています。人生後半戦でも同じことを行い続けなければなりません。唯一違うのは、自分自身の「力」が下り坂に入ったということです。このことを理解せずに下り坂を楽しむことはできません。

50代の生き方と60代の生き方は、詰まるところ人それぞれ皆違うのです。1つの方法では下り坂を楽しむことはできません。自分にあった下り坂の楽しみ方を見つけるには、人の話を聞く、本を読む、ネットで調べるなどが主な方法でしょう。あとは自分で組み合わせる、自分で試してみる、さらに試した結果をオープンにすることが望ましいと思います。

人真似も人前で行えば芸となる」ということです。まずは、考え、始めてみましょう。




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