人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


人生後半戦の働き方には「現在の仕事をいつまで続けるか」をまず考え、次に退職後に「個人で働くか、組織で働くか」を考えます。組織で働く場合は「いつまで働くか(働けるか)」を再び考えることになります。



★定年退職後は働き方を変えなければならない


早期退職と定年退職

早期退職というのは定年退職に対する呼び方で、定年前の退職はすべて早期退職と言えます。人生後半戦になると定年を待たずに退職することが特別な意味を持つようになります。早期希望退職による優遇制度を設けており、自己都合ではなく会社都合となる場合が多いからです。就業規則などをもう一度確認してみましょう。

定年制度と雇用延長

年金受給年齢の引き上げにより定年年齢も引き上げ、または雇用延長という制度を設けて、実質的な退職時期を年金受給年齢に合わせる措置が多く取られています。高齢社会と言われる一方で高齢になっても働くことができる労働可能年齢も上がり、やがては定年制度はなくなると考えられます。

定年退職後の働き方

定年退職後の働き方は「定年退職>雇用延長契約>契約終了>再就職(パート)」という流れが考えられます。最終的には収入目的では働かないという選択をする人が多いのではないでしょうか。現状の社会制度では一般的な考え方かもしれませんが、今後は社会制度自体が定年を基準にした制度ではなくなるため、この流れも変わるでしょう。

早期退職後の働き方

早期退職後は個人で働くか、組織で働くかで大きく変わります。組織で働く場合は転職という再就職となります。再就職の際の雇用条件によっては再び定年を意識した働き方かパートとして契約を意識した働き方になります。個人で働く場合は自分で働く期間を設定できますので定年・雇用期間という考え方はありません。




退職後も働くために3つのステージで考える


いつまで働くつもり

人生後半戦では「いつまで働くのか」ということを自分で考えなければなりません。例えば「70歳まで」と年齢で決める人もいますし、「健康なうち、体が動くうち」というように健康状態で、また「必要とされるまで、働けるうちは働きたい」という人もいます。このような考え方はすべて自分の希望であり計画ではないのです。

退職後の働く計画は

退職の理由にもよりますが、自己都合で退職する場合は予め退職後のことを考えると思います。退職後は働かないという選択もありますが、働く場合は「働きたいのか」「働かなければならないのか」によって考え方も計画も変わってきます。特に人生後半戦では年金という不労所得も考えて計画することになります。

退職後の計画を作成

退職後の計画に必要な要素には「お金・健康・家族」の3つあります。ライフプランをファイナンシャルプランナーに相談するとこの3つを中心に計画を立てることになります。この3つの計画を立ててみることで、前述の「働きたいのか」「働かなければならないのか」の比重が変わります。

参考:ライフプラン診断 (日本FP協会)

3つのステージで考える

人生後半戦の始点を50歳と考えた時には、50代-60代前半を現役ステージ、60代-70代前半を退職ステージ、70代後半以降を老後ステージとして考えます。
  • 現役ステージ:現在の仕事・転職・副業・兼業・個人事業 
  • 退職ステージ:雇用延長・パート・個人事業 
  • 老後ステージ:パート・個人事業 
すべて有償の働き方で、ボランティアなどの収入を伴わない働き方は含めていません。


新おとな学入門


起業という考えよりも実業家という考え方


個人事業という働き方

この他にも投資家やオーナーとして収入を得る方法もあります。自ら働く実業としての働き方について考えてみるとすべてのステージに共通するのが個人事業です。個人事業を始めるときには起業家という言葉が使われますが、必ずしも個人事業が起業をすることとは限りません。

起業と事業の違いとは

起業と事業の違いを説明するときに、起業は「0→1(ゼロからイチ)」で、事業は「1→100」というように例えられます。「0(ゼロ)」というのはどのような状態を指すかというと、アイデアがあり、試作品を作り、試用者がいるという状態です。「1」というのは顧客がいて、初期段階のビジネスモデルがあるという状態になります。

事業とは継続が重要

すでにある「アイデア・商品・顧客」を元に継続させることが事業となります。したがって、アイデアを磨き上げ、商品の質を上げ量を増やし、顧客を増やすことが事業の中心となります。事業が順調に進むと成功したと評価され、継続できなくなると失敗したことになります。

人生後半戦は事業家に

起業を行い事業にステップアップしていくことも可能です。ただ起業を行うには才能と努力と運が必要です。事業には能力と努力が必要です。能力というのは可能にする力であり、天賦の才ではありません。独立して事業家になる方法もありますが、現在の仕事をしながら事業家の考えを持つこともできます。人生後半戦は事業家としての働き方を行ってはどうでしょうか。




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人生後半戦で事業家としての最大の事業は自分の人生です。仕事はその人生の一部ですべてではありません。定年退職後は起業という話を目にしたり耳にしたりしますが、そう簡単に起業はできるものではありません。ほとんどが新たに事業を始めることを意味して「起業する」と言っています。

事業を始めるときはすでにあるモノ・サービス、そして仕組みを使います。事業計画書は最たるものでフォーマットに記入しながら事業計画を練ることができます。事業は学ぶことができ、キャリア(経験)とスキル(技能)を活かすことができます。もし不足しているとすれば「事業家」という考え方だと思います。

参考:創業計画書記入例(日本政策金融公庫)
参考:創業計画Q&A(日本政策金融公庫)

すでに人生後半戦に入っている人は否が応でも高齢社会で生きていくことになります。高齢社会では個人という考え方が薄れ一緒くたになりがちです。必ずしも既存の制度や考え方に従う必要はありません。高齢社会にも新しい考え方が必要になっています。その1つが「人生後半戦の働き方」なのです。




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