人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


「自己管理」というと仕事上の自己管理、健康上の自己管理が思い浮かべるのではないでしょうか。「自己管理」は「セルフマネジメント」として多く本で取り上げられています。今回は「人生後半戦の自己管理」について考えてみたいと思います。



自己管理能力は仕事で使われることが多いが・・


「管理」の意味は

「管理」の意味は「一定の基準に則って判断し整合性を取ること」です。仕事上で使う「管理」とは組織管理を意味することが多く、管理職という職能でも表されます。この場合の「管理」とは整合性だけでなく、組織の統制を維持する意味も含まれます。組織に対して個人で行う管理はほぼ自己管理となります。

セルフマネジメント

「管理」は「マネジメント」という言葉によく置きかえられますが、「マネジメント」は「管理」だけではなく「経営」という意味でも使われます。「経営」は整合性や統制だけではなく組織の運営も含まれ、静的なイメージのマネジメントだけではなく、動的なイメージのコントロールの意味も含まれます。

目標管理とPDCA

「目標管理」も「PDCA」も仕事上でよく使われる言葉です。自己管理を行うためには「何のための自己管理なのか」が問われ、「何のため」の部分が目的・目標になります。「PDCA」は「Plan - Do - Check - Action」という管理を行うための手法で広く知れわたっています。自己管理においても「目的・目標」と「PDCA」を用いることもできます。

自己管理能力とは

自己管理能力には「目的・目標の設定」「管理手法の実行」「目標と現状の乖離分析」「自分自身の思考・行動への反映」が必要になります。これらを円滑に進めることが自己管理能力であり、目的・目標をレベルアップしていくことが自己管理能力の高さになります。




人生後半戦の自己管理を行うために考え方を変える


他者からのアドバイス

人生後半戦は下り坂です。自己管理能力も下り坂になるとは限りません。自己管理の手法や方法を変えることで、自己管理能力を発揮できます。まず自己管理を行う上で最も重要な現状把握の方法を変えます。自分だけではなく他者からもアドバイスを受け、より客観的に行うようにします。健康管理なら人間ドック、資産管理ならFPに相談というように考えます。人生後半戦はより客観的な自己管理能力が必要になります。

高い目標は立てずに

人生後半戦をどのように生きていくかを再考します。大きな目的を持つことは一向にかまいませんが、目標は数年後に達成できる目標に設定します。人生前半戦は右肩上がりで理想的な目標を考えがちですが、人生後半戦は現実的な目標を立てることが自己管理を行う上で大切になります。目標を達成できてから次の目標を立てるとストレスが溜まりません。人生後半戦はストレス回避も自己管理能力の1つです。

PDCAにとらわれない

人生後半戦の計画を立てる時には「ゆとり」をもつことです。また実行するときも「ゆとり」が必要なります。もちろん精力的に活動することも良いことではあるのですが、「ゆとり」は予備の時間ではなくリスク回避の時間だと考えてください。失敗したらもう一度行うという余裕は人生後半戦にはあまりないからです。検証し改善する(CとA)という段階をできるだけ少なくすることが人生後半戦では求められます。

ゴールは目標達成ではなく

人生後半戦の自己管理能力は、目標を達成するための自己管理ではなく、目的を成就するための自己管理です。人生のゴールを迎える前に目的を成就させることができれば、思い残すことなくゴールを迎えることができるでしょう。もし成就できなければ次世代に引き継ぐことを考えることも必要です。終わり良ければ総て善しです。



人生後半戦の自己管理をマンダラチャートから始める


マンダラチャートで自己管理

人生後半戦の自己管理を行うための方法の1つに「マンダラチャート」があります。大谷翔平選手が高校生の時に書いた「マンダラチャート」で一気に有名になってしまった感がありますが、10年ほど前から思考法の1つとして紹介されていました。「マインドマップ」よりもアナログでも記入しやすく、誰にでも試せることが特徴になります。紙と鉛筆よりもホワイトボードの方が整理しやすいと思います。

参考:大谷翔平も実践した目標達成シート「マンダラチャート」
(U-NOTE)


人生後半戦のマンダラチャート

「マンダラチャート」は9マスのマトリックスによる思考法です。中央にテーマの中心となるタイトルを書きます。例えば「人生後半戦」と記入します。その周りには残り8マスがあります。ここに人生後半戦の自己管理に必要なカテゴリーを記入していきます。下記の例を参考にしてください。記入するコツは、記入したマスの反対側を埋めていくようにして考えていくと発想しやすくなります。

マンダラ1

数字を意識して具体的に記入

「マンダラチャート」は階層型の考え方です。視覚的には枝分れ図(ディレクトリ)よりも分かりやすいと思います。真ん中のチャートを元にさらに8つのチャートに分け記入していきます。この時の記入するコツは、できるだけ短く書くこと、そして具体的に数字を意識して書くことです。例えば「体重を65キロ」「65歳で退職」「9月にハワイ」というように具体的に記入します。

マンダラ2

マンダラチャートだけではなく

「マンダラチャート」は発想法ですので自己管理の目標設定には有効です。行動を管理する方法は、ToDoリストとフロー図を作成することですが、ここでひと工夫します。それぞれの項目でToDoを10項目までに絞り、この10項目のフローを書くのです。例えば「体重を65キロ」という目標であれば下図のようになります。ToDoリストは連続性がありませんが、フロー図にすることで関連性を持たせます。

チャート例

これらの自己管理方法は人生後半戦に限ったことではありませんので参考にしえいただければ幸いです。




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人生後半戦のマンダラチャートの項目についてもう少し説明すると、「人間関係」は家族以外の人間関係で仕事上、仕事以外の人たちを指します。「社会貢献」は人間関係をもっと幅広くとらえて考えます。「自己実現」は自分の好きなこと、やりたいことを記入します。

同じ項目が2つ以上のチャートにまたがる場合はどちらか1つを選びます。例えば、お金ができたら家族で海外へ旅行したいという場合は「お金・家族・自己実現」に関わりますが、1番の目的は家族旅行ですので「家族」のチャートに含めます。思いつかないときは空白でも構いません。思いついた時に書き足します。

人生後半戦の自己管理能力は過去と現在の管理だけでなく、未来の管理すなわち未来の姿に近づけるよう思考と行動をコントロールすることです。自己管理を行うことで実現できそうなことから始めるには、短期で考えること、計画と実行(PとD)を繰り返すこと、リスクを恐れるのではなく「ゆとり」を持つことを心がけてはどうでしょうか。

人生後半戦は下り坂です。長いようで短いのです。
「終わり良ければ総て善し」となるように毎日の自己管理を行いたいものです。




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