人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


人生後半戦になると「健康」についての意識が今まで以上に高まります。人間には年齢に関係なく運動能力に差があるように、年齢に関係なく健康状態にも差があります。今回はどのようにして健康状態を良好に保つかを考えてみます。


健康とひと口に言ってもいろいろな健康がある


健康の考え方

ひと口に「健康」と言っても、どのような状態が「健康」と言えるのでしょうか。また、肉体的な「健康」も内臓や筋肉のように分けていくと、それぞれの「健康」の意味も異なりますし、肉体だけでなく頭脳や心(こころ)の「健康」と幅広く考えられます。

健康年齢と健康寿命

「健康年齢」という考え方は、各年齢の体力測定や血液検査などによって算出された実年齢の平均値です。(調査対象は疾病のない健康体という条件が付いてることが多い)

「健康寿命」という考え方は、実年齢において「日常生活に支障がないか」という複数の調査項目に対する回答によって算出された平均値です。

体力年齢と血管年齢

人生後半戦に入ると体の疲れ方、回復力の衰えから自分なりに「年を取ったなー」感じることもあると思います。一方で「実年齢よりは体力はある」と思っている人も多いのです。

体力年齢は日常生活でも感じることができますが、血管年齢は専用機器で測定しなければわかりません。見かけは若くても体の中はそうでもないということもよくあることです。

参考:博報堂生活総合研究所 「シルバー30年変化」 調査結果を発表

頭と心の健康とは

肉体的な「健康」だけでなく、頭と心の「健康」という考え方もあります。頭の「健康」は、記憶力や計算力などのように自分で認識できる脳力と認知症のように自分では認識できない症状があります。

心の「健康」は精神や感情・感性が不安定に不安定になることを指すことが多く、その原因もストレスによるものが多くなっています。




健康状態は栄養・運動・休養などの環境によって作られる


生命と健康

「健康」とは「生命」そのものです。健康状態を「1」から「100」までと仮定すると、100通りの健康状態があり、生きている限りは健康です。「0」は死を意味し、健康状態が「100」の人はいません。

健康状態には上限はないので「99」が最高値となり、常に「100」を目指していると考えられます。生まれてくるときは「1」の人もいれば「99」の人もいるのです。

健康状態と環境

健康状態は生まれた後の環境で変わります。環境に大きく影響するのが「自然環境」と「栄養・運動・休養」です。

「自然環境」では水・空気・紫外線などが健康に影響があると考えられ、受け身でコントロールすることになります。一方の「栄養・運動・休養」は自分でコントロールできる環境です。

栄養と健康

「栄養」は口から入るもので取り、食べ物とサプリメントがあります。一般的には食事と「栄養」を関係づけます。「栄養」を考えるときにはどのような効果があるかを考え、「効果>栄養>食事」という順番になります。効果がなくても美味しければ食べることもあると思います。

同じように「体に悪い>有害・毒素>食べない」という図式も成り立ちます。「栄養」を考えるときには食べるべきものと食べてはいけないものを同時に考えなければなりません。

参考:高齢者ライフスタイル構造基本調査2018 を発表
(日本能率協会総合研究所)


運動と健康

なぜ「栄養」を取らなければならないかというと、生きている限り運動を行っているからです。運動には意識して行う運動と意識せずに行なっている運動があります。

「健康」と関連付けられるのは意識して行う運動で、有酸素運動と無酸素運動があります。有酸素運動はランニングやウォーキングなどの運動で、無酸素運動は筋トレなど代表的な例となります。

休養と健康

運動と対比させて考えなければならないのが休養です。休養は運動によって失われたエネルギーの回復を行うすべての行為が該当しますが、その中でも睡眠は生理的にも時間的にも重要な位置を占めます。

栄養と運動には注意を払っているけれども睡眠には気を使っていないという人もいます。寝ると眠るの違いを理解しながら睡眠に対する注意も怠ってはいけません。

 

人生後半戦の健康意識はどのように持つべきか


〇〇年齢とは

生まれてから現在までの経過年齢が実年齢です。実年齢に対して健康年齢というのは、健康状態の実年齢の平均値と実際の検査結果や測定結果の差を示すことで健康意識を高めるために使われます。

健康寿命は男女とも70代前半で介護の目安として使われます。血管年齢は虚血性心疾患や脳血管疾患に対する目安となります。

その他にも体力年齢は運動量や活力などの目安に、肌年齢は見かけで判断される目安になります。すべて目安としての判断材料ですので、疾病・疾患とイコールではありません。

何を食べるか

年齢に関係なく「体に良いものを食べ、体に悪いものは食べない」ということが原則になります。どんなに体に良いものでも食べ方を間違えると体に良いとは限りません。

口から始まり消化活動の末に排便に至るまでを意識することが健康管理には必要です。少なくとも栄養のあるものをおいしく、美味しいものをおいしく食べることに気を使うことが必要です。人生後半戦になると、まず美味しいものに気が向きがちなので注意しましょう。

どんな運動をするか

自分の筋肉についてどのくらい知っているでしょうか。少なくとも身長・体重・BMIについては知っておきたいものです。筋力は日常生活に最低限必要な筋力とより行動的に暮らすために必要な筋力があります。また運動を行うには心肺能力も高める必要があります。

血管年齢・肺年齢についても機会があれば定期的に測定することをお勧めします。介護の基準としてロコモ診断がありますので、50歳過ぎたら試してみる価値ありです。

参考:肺年齢(日本呼吸器学会)
参考:「ロコモ」を調べて予防しよう(ロコモチャレンジ)


睡眠が短くなるのは

人生後半戦になると加齢によるために睡眠時間が短くなると考えられています。これは加齢によって睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が少なくなることが原因ですが、他にも睡眠不足になる原因があります。

現役で働いていた時からの慢性的睡眠不足、時間に余裕ができたことによる昼寝、睡眠前のテレビの見過ぎ、日中の運動不足なども原因として考えられます。

また夕食にボリュームのある食事をとる習慣のある日本では、食後から睡眠に入るまでの時間にも注意が必要です。思い当たる原因もあるのではないでしょうか。




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「健康」とは「生命」そのものです。人生後半戦になっても健康意識が低く、健康管理ができない人がいますが、言いかると「自分の命」についてあまり考えていないことになります。

前回までに考えてきた「仕事・生活・お金」の基本になるのが「健康」です。人生後半戦になって「仕事・生活・お金」に見通しが立ってから改めて「健康」を意識するのではなく、人生後半戦になったら最初に「健康」について考えることが肝要だと思います。





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