人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


人生後半戦になると定年というイベントを前にしてお金の見直しを行うことがよく取りあげられます。定年後の生活を送る上でお金と時間は重要な要素ですので見直しを行わなればなりません。今回から人生後半戦の生活そのもの、時間の使い方の見直しについて考えます。



定年後の時間の使い方に変化がおきる


定年症候群あれこれ 

定年を迎えると、定年退職症候群・燃え尽き症候群・帰宅拒否症候群・主人在宅ストレス症候群などマイナスの症状が現れる人が多いようです。長年勤めた仕事を辞めた、慣れ親しんだ職場を離れたことから起きる精神的・心理的ギャップと考えられているようです。

時間の使い方がワンパターン 

これらの症候群は精神的・心理的ギャップだけではなく、時間の使い方がワンパターンでバリエーションが少ないことも原因の1つだと思います。平日は自宅と職場の往復でたまに一杯、休日は自宅中心の活動範囲となっているのではないでしょうか。

汝の時間を知れ 

ドラッカーは「汝の時間を知れ(経営者の条件)」と説いています。そして「時間を記録し、整理し、まとめる」ことの重要性へと続いています。本のタイトルは経営者となっていますが、自己管理をする上での時間管理について述べています。

私の観察では成果をあげる者は仕事からスタートしない 。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとらわれているかを明らかにすることからスタートする 。次に時間を管理すべく時間に対する非生産的な要求を退ける。そして最後にそうして得られた自由になる時間を大きくまとめる 。(「経営者の条件」 46ページ)

時間はすべての人に平等 

「時間はすべての人に平等である」という考え方は昔からあったそうですが、1日15時間、年間5500時間、35年間続けた本田宗一郎が語るから価値があるのです。お金は使わなければ貯まりますが、時間は使わなければ垂れ流しになってしまいます。どのように時間に対して考えるかは人生後半戦、定年があるなしに関わらずとても重要なことです。

時間だけは神様が平等に与えて下さった。 これをいかに有効に使うかはその人の才覚 であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ。(本田宗一郎 名言ナビ




現在の時間の使い方と定年後の時間の使い方をパターン化


現在の時間の使い方 

時間の使い方が変われば気持ちも変わります。気持ちが変わればマイナスの症状はなくなります。まず現在の1日の時間の使い方をパターン分けしてみましょう。同じようなパターンは1つにまとめます。何パターンあるでしょうか。

定年後の時間の使い方 

現在の時間の使い方をパターン分けが終わったら、次は定年後の生活のパターンを考えてみましょう。願望でもよいですし、すでに定年退職している人は現役で働いていた時と定年後のパターン分けを行います。

時間はすべてマイナス 

定年後の時間の使い方(お金との関係)は次のように考えられます。
  • 仕事をする(有償)
  • ボランティアを行う(無償)
  • 趣味を行う(支出)
  • 生活時間に充てる(支出?)
  • なにもしない
お金はプラス・マイナスが発生しますが、時間はすべてマイナスになります。

暇だから〇〇〇する 

お金だけではなく健康面でも有効に時間を使ったほうがプラスになると言われています。ただし、健康のために仕事をする、健康ためにボランティアをするという考え方は目的が異なります。暇だから〇〇〇するという考え方自体がマイナス要因になります。

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時間は何に換えるかで価値が出てくる


時間の使い方は自発的に 

仕事をしている時に受け身で働いている人ほどマイナス要因を引き起こす傾向が強くなります。受け身で働くこと自体は悪いことではないのですが、時間の使い方は自発的・能動的に行わなければなりません。時間は自分の時間であり、他人の時間ではないからです。

記録する・整理する・まとめる

人生後半戦の時間の使い方をお金の計画であるファイナンシャルプランと同様に計画をしてみてはどうでしょうか。前述のドラッカーの時間の管理方法を踏まえて「記録する・整理する・まとめる」を行ってみてはどうでしょうか。

時間を何に換えるか 

人生後半戦の時間の使い方は、時間を何に換えるか、時間を使って何を得るかということを考えます。時間自体には価値がありません。
  • 時間をお金に換える(働いて稼ぐ・資産を増やす)
  • 時間を貢献に換える(ボランティアを行う・社会活動をする)
  • 時間を健康に換える(運動をする・無農薬栽培を行う)
  • 時間を知識に換える(読書をする・資格を取る)
  • 時間を娯楽に換える(スポーツ観戦・食べ歩き・旅行に行く)
最後の「娯楽」は目的の違いです。同じスポーツ観戦でも、楽しかったで終わるのか、スポーツに関する知識を得るかの違いです。

新しいパターンを作る 

現在の時間の使い方の状態が分かったら、現在の時間の使い方を変えることを考えるよりも、新しいパターンを追加すると考えてみてはどうでしょうか。定年退職後の時間の使い方パターンを「定年パターン」として作ってみるのです。

定年パターンを試す 

「定年パターン」を作ったら休みの日に実行してみましょう。家族の協力が必要かもしれませんし、予想していた家族の反応とは異なるかもしれません。定年後に「〇〇〇症候群」になるのは事前に定年パターンを試していなかったからだと思われます。頭の中のシミュレーションと現実との違いはあるものです。

定年パターンを継続する

定年になって時間ができたらあれをしたい、これをしたいと思っても、定年になってからでは時間を持て余してしまうことがしばしばあります。それは単発でなにかをしたいと思っているだけで継続する「定年パターン」を持っていないからだと思います。




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定年後のお金の使い方はとても大切です。使うばかりでは減るだけですので増やし方も考えなければなりません。定年後の時間の使い方はどうでしょうか。時間は使っても使わなくても減りますし、時間を増やすことはできません。

時間を増やすだけなら長生きすることですが、長生きして増えた時間をなにかをして使うことがどのくらいできるでしょうか。自分が考えたように時間を使える期間を頭に入れなが「定年パターン」を作って試してみることをお勧めします。

次回は50代60代に起こるイベントを踏まえながら「時間のリデザイン」を考えてみたいと思います。




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