人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


「時間はすべての人に平等にあたえられている」という言葉があります。1日は24時間であって誰にとっても24時間です。この24時間を使う力は平等に与えられていません。24時間をどのように使う力とは「時間力」でしょうか、それとも「時間術」でしょうか。



時間術と時間力は共に必要である理由とは


時間力とは

「時間力」という言葉はあまり聞きなれません。「時間力」と書いてあっても時間管理力のことが多く、内容も時間管理術すなわち「時間術」とさして変わりがないことも多いのです。

技と術とは

この記事のタイトルに「技・術」とありますが、「時間技」という言葉を耳にすることもありません。「技」と「術」は「技術」のようにペアで使われることが多いように思います。

単体ではない

「技」とは型であり、「術」とは使い方、「力」とは技と術を使うエネルギー量だと考えることができます。例えば「てこの原理」で説明すると、作用点が「技」、支点が「術」、力点が「力」というように単体では考えられない関係にあるのです。

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もう1つの力

時間の管理にも「技・術・力」の3つが必要ですが、時間管理の方法を「時間術」とし「技」と「術」の両方を含めます。「力」をエネルギー量と書きましたが、これはインプットするエネルギー量で、アウトプットする「力」ではありません。「時間力」の意味はアウトプットする「力」として考えます。

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数値で計れる力と計れない力のバランス


時間術と時間力

1時間をどのように使うかを「時間術」と考え、1時間でどのような成果をあげるかを「時間力」と考えます。「時間力」は仕事力、学習力、行動力などのように別の「力」で表わされます。

数値で計れる力

一定の質のモノ・サービスを生産するときには、1時間に生産できる数量で生産力を計ることができます。生産性を高めるためには時間効率を上げることで可能となり、生産力=「時間力」として考えることができます。

数値で計れない力

では数値で計ることのできないモノ・サービスを生産するときにはどのように考えればよいのでしょうか。1時間に生産できる数量が1つでも、その質の高さ、顧客満足度の高さ、社会貢献性の高さで判断すべきではないかと思います。したがって生産直後には「時間力」として捉えることはできません。生産後の一定の期間で判断することになります。

2つの時間力のバランス

「時間力」によって得られるは数値で表わすことができる「力」と、数値で表すことができない、少なくとも生産した段階では数値に表すことができない「力」があると思います。どちらも必要な「力」であり2つの力のバランスが最終的な「時間力」と考えます。




目的と目標から考えるデザインのアプローチ


デザインの解釈

デザインに話を変えます。デザインとは芸術的なアプローチからの解釈と科学的なアプローチからの解釈があります。元々は芸術的な側面が強かったと思いますが、美的対象として鑑賞するだけでなく、使うという機能性が加わることによって2つのアプローチが生じたと想像します。

多岐にわたる意味

現代ではありとあらゆるものに「デザイン」という言葉が使われます。美的センスを指すデザイン、システム設計のようなデザイン、社会構造を意味するときにもデザインという言葉が使われます。

参考:design, Design, DESIGNの違いを知っていますか?(btrax)

美的センスと機能性

デザインの目的は美的センスだけではなく、機能性を求めることもあります。これは前者が目的を満たすために目標を設定する方法と、後者が目標を満たすことで目的た達成するという同じようで違う考え方に端を発していると思います。

目的中心と目標中心

例えば、初期のiPhoneのように簡単に持ち運ぶことができるという目的で、大きさと重さ、角の取れた形状などを目標値に置いた開発手順は目的中心の考え方です。ところが日本製の携帯端末は多機能小型を追求した考え方で、目標を達成することで多くの目的も満たすという開発手順です。

日本は目標中心

時間の考え方にも同じことが言えます。「時間力」を重視するのが目的中心の考え方、「時間術」を重視するのが目標中心の考え方です。日本に限って言えば昭和の時代までは目標中心の考え方で時代が進んできたのです。 

リデザインとは

リデザイン(ReDESIGN)の「リ:Re」とは「再」という意味です。現状あるものを一度見直して、組み立て直す、考え直すという意味で使っています。50代60代ではまったく新しいものに全てを変えるよりも、変えなければならない部分を知ることと、その部分に新しいものを取り入れることの方が適していると思います。




◆◆◆◆◆

時間のリデザインとは目標中心の考え方を目的中心の考え方にシフトすることです。

50代60代の人は昭和生まれです。昭和の成績競争の時代で教育を受け働いてきました。そのおかげで現在の日本の成長と繁栄があるわけですが、これから未来に目を向けると今までのような成長と繁栄が続くのではなく維持する段階に入っています。

目標よりも未来に向けての目的を重視しなければならない時代になったのです。時間のリデザインとは効率性を求める目標中心の「時間術」から、未来に向けての効果を求める目的中心の「時間力」を身につけることです。

特に50代60代の年代の方々が「時間力」の考え方を持つことで、時間の使い方だけではなく、お金の使い方、社会に対する自分の使い方も変わると考えています。

AI、ロボット、仮想マネーなど新しい技術が次々と生まれてくる中で、我々50代60代がまず身につけなければならないのは新しい技術ではなく新しい考え方です。時間について考え方も目標中心の「時間術」から目的中心の「時間力」に変えなければなりません。

50代60代こそ時間に対する考え方のシフトを行わなければなりません。これが「50代60代の時間のリデザイン」だと考えています。





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