人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


時間を記録する重要性はドラッカー教授が「経営者の条件」で、時間の使い方の重要性はコヴィー氏が「7つの習慣」でそれぞれ著しています。1日は誰でも24時間ありますが、時間の使い方は人それぞれ違います。時間は平等に与えられていても、時間の使い方は平等ではないのです。


時間管理をどのように行うか/経営者の条件と7つの習慣


時間を記録する重要性

ドラッカー教授が「経営者の条件」の中で唱えた時間を記録する重要性は、「第2章 汝の時間を知れ」というタイトルでその重要性を説いています。そして「時間を記録する、時間を整理・分析する、時間をまとめる」という3つの方法を提示しています。
汝自身を知れという昔からの知恵ある処方は、悲しい性の人間にとっては、不可能なほどに困難である。だが、その気があるかぎり、汝の時間を知れという命題には、誰も従うことができる。(経営者の条件/P・F・ドラッカー)

時間をどのように使うか

コヴィー氏が「7つの習慣」の中で唱えた時間の使い方の重要性は、「第三の習慣 重要事項を優先する」にまとめられています。時間は「緊急度と重要度という時間管理のマトリックス」で示すことができるとし、第一領域から第四領域を示しています。
緊急とは、「すぐに対応しなければならないように見えるもの」である。重要とは、「あなたのミッション、価値観、優先順位の高い目標の達成に結びついているもの」である。(中略)第二領域は効果的な自己管理の目的である。第二領域は緊急ではないが、重要な事柄を取り上げているからである。(7つの習慣/S・R・コヴィー)

分かってはいるけれども

「時間を記録する重要性」も「時間の使い方の重要性」も分かってはいるけれどもなかなか実行できないのはなぜでしょうか。それは「重要性」自体を理解していないからではないでしょううか。コヴィー氏は「7つの習慣」の中でドラッカー教授の言葉で説明しています。
ピーター・ドラッカーの言葉でまとめれば、「大きな成果を出す人は、問題に集中しているのではなく、機会に集中している」ということである。(7つの習慣)

50代60代の時間管理とは

50代60代になるとすでに自分なりの時間管理の方法を持っているものです。手帳で、パソコンで、スマホでとツールにはこと欠きません。違うのは自分なりの時間管理の方法を現在の合わせているかどうかということです。過去の方法を現在の状況に合わせているでしょうか。




時間を記録し、重要なことに時間を使う


時間を記録するためには

時間を記録する前に、記録する時間の単位を決めます。ドラッカーは5分単位と言っていますが、5分単位で記録するには開始と終了を明確にする必要があり、また「ながら作業」などを行なったときは記録にもひと手間が必要になります。記録すること自体に時間がかかっては本末転倒です。

時間帯を3つに分ける

24時間すべてを5分単位に記録するということではありません。記録する時間帯はい自分で決めることができます。大きく「睡眠時間・生活時間・仕事時間」に分けます。例えば仕事時間は自宅を出てから仕事を終えて自宅に戻るまでの時間として、開始から終了までを5分単位で記録します。

時間管理のマトリックス

仕事の内容を記録することはありません。「7つの習慣」の中には時間管理のマトリックスの例が示されています。例えば第一領域の「締め切りのある仕事」は「9:35-10:45 資料作成(1)」と記録します。(1)は第一領域という意味です。5分以上の休憩は「10:00 5分休憩」とおおよその時間を記録したり、「12:00-12:35 昼食」とだけ記録します。休憩がどの領域にに属するかは仕事終わりに決めるようにします。大切なことは「マイルール」を持つことです。

時間管理マトリックス


50代60代の時間管理 

時間の記録は「睡眠・生活・仕事」の時間帯毎に一週間以上続けなければ分析できません。集計は4つの領域毎に行い、自分の実感と比べます。また、5年前はどうだったか思い出してみると、年齢と仕事の内容によって変わっていると思います。50代60代の時間管理の方法は40代以前に身についた時間管理をそのまま実行しているのではないでしょうか。



時間管理の目的は重要な時間を増やすことで方法ではない


時間の使い方を予算化する

50代60代になるまでには時間の使い方が習慣化し、パターン化していると思います。ここで重要になるのが「7つの習慣」の第二領域で示されているような重要ではあるが緊急ではない領域に使う時間です。この時間を増やし重要度の高い時間を増やすためには第二領域の時間を予め決めて時間管理をするようにします。

毎日をスケジューリングする

スケジュール表の使い方は決められた時間に予定を入れるという使い方をしている人が多いと思います。時間管理を行うためには毎日のパターン化された習慣もスケジューリングします。例えば起床してから仕事に出勤するまでの時間を「朝時間」としてスケジューリングします。

Googleカレンダーで予実管理

Googleカレンダーには「マイカレンダー」という機能があり予定と実績をそれぞれ記録できる機能があります。この機能を使うと予定と実績を比較しながらカレンダーに記録できます。ただし時間間隔は最小で15分単位なので細かな時間の記録はできません。

参考:Google カレンダーの設定と使い方(EiZ)

重要な時間を増やすためには

重要な時間を増やすためには、重要でない時間に割いている時間を減らすか、「睡眠・生活・仕事」の時間帯バランスを変える方法があります。重要でない時間を減らすには、重要ではないが緊急な時間を減らすことがポイントになります。例えば「突然の来訪」を受け付けないと結果に影響するかどうかで判断します。

50代60代は変化することに

50代60代になって長年培ってきた時間の習慣を見直すことは、自分の習慣を否定されるという不安に不満を生むのだと思います。身につけた習慣は変えることができないと思っている場合は、その習慣は自分が考えだして自分の意思で身につけた習慣かどうかを考えてみてください。時間の主人になるのではなく、時間の従者になっていないでしょうか。




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ドラッカー教授とコヴィー氏の時間に関する提唱は多くに人に共感を呼んでいます。ネットで検索するだけでも多くの解説がヒットします。しかしなたが「30代 時間管理」のように検索すると40代までは時間管理の方法について多くヒットし、50代からは仕事探しのサイトがヒットしだします。

この傾向は50代60代になると時間管理をすること自体には関心がなくなっている傾向の表れではないでしょうか。50代60代の方が使える時間が多くなっているにもかかわらず、時間の使い方に関心がなくなるのは何故でしょうか。理由に個人差はありますが、時間に抗うのではなく時間に流される方が感覚的に楽だからだと思います。

超々高齢社会を案じるのであれば、老後の不安3Kである「お金・健康・孤独」と同じくらいに時間の使い方の重要性も考えなければなりません。「時間は資産である」という考え方を忘れずに50代60代、そして人生後半戦の時間をリデザインすることが重要な課題だと思います。





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